もくしるべ・わたらせきになる会 見学イベントに参加しました。 群馬県伊勢崎市の剛工務店 生形さんを中心に始まった「もくしるべ」と、みどり市で活動する「わたらせきになる会」が主催し、みどり市の山、木材、その利用方法の見学をさせていただきました。 まずは「わたらせきになる会」のメンバーである木村木材㈱の木村さんが代表理事組合長を務める「わたらせ森林組合」の加工センターを見学しました。 広大な敷地にはたくさんの丸太が並んでいます。 こちらでは、森林資源の適正育成のため造林・育林・間伐・伐採などを行い、また地域材の流通コスト削減や安定した供給を目指して活動されています。さらに、地域材の多様な利活用促進や、木質バイオマス利用による地域内での経済・エネルギー循環を推進しています。 製材時に反りや曲がりなどの理由で集成材として使用されなかったB・Cグレードの杉材も、未乾燥ながらまとめて購入することで手頃な価格で利用可能です。ストックや乾燥スペースがあれば、非常にお得です。 また、ここではペレットストーブの燃料も生産しており、木材は皮や細かな端材まで幅広く利用されています。 加工センターでは凄腕の加工職人さんが富岡製糸場に納品されるベンチを作成しておりました。 次に、草木ダム直下にある木工工房「わらべ工房」を訪れました。 壮大な草木ダムの下にあり、桜のお花見や迫力のある放流が楽しめる自然豊かな場所です。 こちらでは、みどり市産の木材を使用した木工製品の販売や木工体験、製材を行っています。 糸ノコや丸ノコ、電動ドライバーなどの各種木工器具が揃い、1度に20人程度作業できるスペースもあるため、夏休みには子どもたちの課題制作スポットとしても人気のようです。 続いて、みどり市の木材からエッセンシャルオイルを抽出している「foreal」さんを訪問しました。 元林業家の伊藤さんが、伐採後に使用されない木の部位をエッセンシャルオイルの製造・販売に活用する取り組みをされています。 木材からオイルを抽出する工程についても説明をいただきました。 まず、使用する木材の部位の説明がありました。 伐採後に廃棄されてしまう部位を有効活用しています。 さらに、薪割り体験もさせていただきました。実際には薪割り機を使用して作業が進められます。 薪割り後の乾燥した材木を粉砕する際、ヒノキのとても良い香りが漂いました。 抽出工程についても詳しい説明を受けましたが、この日は連日の雨で天然水が確保できず、抽出作業は行われていませんでした。 続いて、山中で皆伐されている現場を見せていただきました。 杉で覆われた山林は、戦後から約60年前に植えられたものが多いそうです。 山林は放置すると木が密集し、十分な日当たりが得られず、細く弱い材しか育ちません。 そのため、一旦伐採を行い、新しい苗を植えることで未来へつなぐ活動をされています。 林業家さんから、「土地も企業承継のように、誰かが管理して使わなければならない。植えた木はしっかりと活用しないといけない」とのお話を伺いました。 最後に、みどり市大間々町にある近藤酒造さんの酒蔵見学をさせていただきました。 近藤酒造さんは明治8年(1875年)創業で、今年で150年を迎えます。いくつもの賞を受賞している銘酒「赤城山」を製造販売されています。 築150年になる酒蔵では、立派な梁や棟木が使用されています。 赤城山から引かれた天然水を使用し、原材料は「お米とお水のみ」。材料と製法にこだわり抜いたお酒です。 また、ブクブクと発酵途中の「もろみ」の攪拌体験もさせていただきました。 コメントの受け付けは終了しました。
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