昨日、新横浜で開催された「構造塾カンファレンス」に参加してきました。 佐藤実塾長率いる構造塾の年に1回の大交流会で、普段はZoomで参加している構造塾のグループコンサルメンバーの方々と直接お話しする機会となりました。 まずは、佐藤実塾長の講演 能登半島地震の数回にわたる現地調査を通じて得た建物倒壊の状況と、現地画像をストリートビューの画像と比較しながら、建物がどのようにして倒壊したのか、さらに倒壊による道路の寸断など二次災害の状況も踏まえ、耐震等級3の必要性を強調されていました。 お客様に頼まれて今回はするとかしないとかではなく、勝手に耐震等級3にしましょう。 「現地のこの状況を見て、耐震等級3が不要だと思う建築関係者は、建築の仕事をやめた方がいいです」と佐藤塾長は強く訴えていました。 次に紹介されたのは、「DGR.119」という消防士の方々が有志で行っているボランティアのレスキュー活動です。 DGR.119は、災害発生時に迅速に被災地へ駆けつけ、救助や支援活動を行う特別なチームです。 彼らは本業である消防の仕事と並行して、この活動を完全に自発的に行っており、参加者の強い使命感と情熱が伝わってきました。 活動の中での切実な悩みや苦労が語られました。 後ほど詳しくお話を伺ったところ、機材なども自費で用意し、休日には被災地に入り、危険な作業を伴うボランティア活動を行っているとのことでした。 通常の業務だけでも大変なはずですが、災害時には迷うことなく現場に飛び込むその姿勢に深い尊敬と感動を覚えました。 続いて、株式会社Be-Doによる微動探査の活用法と能登半島での調査報告がありました。 常時微動探査を用いた被災家屋の耐震性能の実測や、地盤の揺れを確認することで軟弱地盤を把握する手法が紹介され、地盤選びの際にも微動探査が有効であることが語られました。 最後に、東京大学准教授 前 真之先生による「環境塾」の取り組みについての説明がありました。 環境塾の目的は、プランニング、構造、環境を3次元で総合的に担える設計者の育成との事で、各種3次元ソフトを用いた高度な検証方法を学び、実際の物件での実証検討も行われているとのことです。 構造塾の高中さんやメンバーさんよりその活動状況や講義内容、検証の具体例が紹介されました。 カンファレンスに参加されたグループコンサルメンバーの皆さんが非常に意識の高い方々であり、さまざまな貴重なお話を伺うことができました。
貴重な機会をいただき本当にありがとうございました。 コメントの受け付けは終了しました。
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10月 2024
㈱POTOS DESIGN OFFICE
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