先日はパッシブ換気シンポジウム2024に参加してまいりました。 会場が池袋でしたので、午前は自由学園明日館を見学しました。 自由学園明日館は、1921年(大正10年)に創設された女学校・自由学園の校舎として、巨匠フランク・ロイド・ライトと弟子の遠藤新により設計されました。 前回訪れたのは17年ほど前 時間の流れはとても速く感じますが、ここは当時と変わらず、素敵な空間が広がっていました。 この日は来館者も少なく、ゆっくりと見学することができました。 午後からはシンポジウムに参加しました。 パッシブ換気とは、機械に頼らず、自然な空気の流れだけで換気を行うシステムです。 暖かく軽い空気が上昇し、その温度差と高低差を利用して換気を行うという原理で、換気機械のない大昔から建物に活用されてきた、先人の知恵でもあります。 第1部の講師は、北海道科学大学名誉教授であり、パッシブシステム研究会理事長の福島明先生 福島先生は、「一般的な換気設備では、換気すればするほど快適ではなく、不快になる場合がある」と指摘されたことが、とても印象的でした。 これまで第一種換気をいくつも採用されてきましたが、適切に運用されないケースが多く、その結果、結露やカビなどの問題が頻発しました。それらを踏まえ、最終的に行き着いたのがパッシブ換気であるとおっしゃっていました。 第2部では、山本亜耕建築設計事務所の山本亜耕さんが登壇され、「パッシブ換気の可能性」として、ご自身の実績物件について詳しく説明をいただきました。
とても魅力的な山本亜耕さんの建物もめぐる北海道断熱修行… 参加したいです。 第3部では、本州におけるパッシブ換気の事例発表が行われました。 鳳建設の森亨介さん、佐藤工務店の佐藤社長をはじめ、さまざまなパッシブ換気の事例を伺うことができました。 第一種換気がスタンダード化しつつある昨今、改めて考えさせられる機会となりました。 とても勉強になりました。 ありがとうございました。 コメントの受け付けは終了しました。
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1月 2025
㈱POTOS DESIGN OFFICE
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