昨日は、新住協 関東支部の研修会 「飯塚豊氏に聞く!断熱・構造・意匠、三位一体のプランニングのコツ」 に参加してきました。 講師は、㈱アイプラスアイ設計事務所の飯塚 豊さん。 飯塚さんの著書『間取りの方程式』は以前に拝読しており、これまでにもオンラインセミナーを受講していたので、今回の講話をとても楽しみにしていました。 「内と外との境界部を真っ先に美しくデザインすべき」 屋根や中間領域、開口部といった“境界”のデザインが建築にとって非常に重要であり、まずそこから丁寧に考えるということ。 そして、断面から設計を検討し、構造を整えて“きれいに見せる”ことで、空間全体が美しく整理されていくということ。 一見すると複雑に見える外観も、「立体をところてんのように押し出す」という考え方で構成され、連続性のある美しいフォルムへと導かれていく そのプロセスがとても興味深く感じられました。 「設計の10の手法」では、まず建物全体のフォルムを整え、そのうえで諸条件を踏まえていく。
間取りの計画は最後の最後、10番目に位置づけられているという点も非常に印象的でした。 特に心に残ったのは、「ご用聞きにはならない」という言葉。 収納たっぷり、家事動線優先といった要望にとらわれすぎると、空間が貧しくなり、狭く、生活を楽しめない家になってしまう。 要望は変化するし、要望をただ反映するだけでは、魅力的な建築にはならない。 その敷地にふさわしい住宅を提案することこそが建築の本質である という言葉が、深く胸に響きました。 構造をしっかりと検討し、それを美しく見せることで、伸びやかな空間が生まれ、建築の自由度が広がる そのことを改めて痛感した研修会でした。 とても貴重な学びの機会をいただき、誠にありがとうございました。 コメントの受け付けは終了しました。
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7月 2025
㈱POTOS DESIGN OFFICE
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