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新潟で活動されている ネイティブディメンションズ一級建築士事務所・鈴木さん が手掛けられている物件と、ご自邸を見学させていただく貴重な機会をいただきました。 最初に、新潟で高性能住宅を手掛けられている ユースフルハウスさんの施工中の物件 を見学させていただきました。 こちらの現場では、グラスウール充填断熱の入れ方に特徴があり、将来的な横架材の収縮にも追従できる丁寧な施工方法 が採用されていました。 一般的な入れ方よりも手間はかかりますが、長期的に見ても安心できる方法で、とても参考になりました。 さらに、屋根の充填断熱にはPP紐で断熱材を支持して施工するという、シンプルで合理的な工夫 が用いられており、こちらも大変勉強になりました。 次に、鈴木さんが設計監理する二世帯住宅を見学しました。 親世帯:コンパクトな平屋 子世帯:コンパクトな総2階 親世帯に設けられた “あえて断熱をしない玄関スペース” が、玄関ドアの選択肢や自由度を高めつつ、野菜を置いたりできる実用的なスペースとしても機能しており、とても秀逸だと感じました。 鈴木さんは 外張り断熱工法を採用されており、断熱工事が完了し外装工事が進む段階。 構造の軸組が美しく計画され、フレームの力強さがとても印象的でした。 基礎高1mの床下空間。 収納としても使える高さがあり、メンテナンス性の向上という点でも非常に優れた空間構成でした。 昼食は、新潟の人気店「がんこ屋」さんへ。 あっさりしつつ深みのある上品なラーメンで、とても美味しくいただきました。 午後は、鈴木さんのご自邸を案内していただきました。 建坪9坪、吹き抜けを含む18坪の総2階というコンパクトなお住まいと、手前には4坪ほどの板張りのかわいらしい事務所棟。 素敵な植栽とともに並ぶその佇まいは、住宅街の中にあってもとても自然に溶け込み、心地よい存在感を放っていました。 内部に入ると、大きな吹き抜けを中心とした団らんスペースが広がり、造作テーブルは収納を兼ねた多機能なつくり。 限られた面積を最大限に生かす工夫が随所に見られます。 小さな住まいだからこそ、 各所が複数の役割を持ち、空間を重ねながら豊かな生活をつくる という設計思想がしっかりと形になっていました。 9坪というコンパクトな面積の中に LDK と水まわりが無理なく集約され、空調計画も明確で、非常に居心地の良い空間でした。 キッチンは構造材をそのまま活かした フロート型の造作キッチン。 天板はモールテックスで仕上げられ、質感がとても良く、手触りも心地よいものでした。 さらに、食洗機の代わりとして設けられたダブルシンクを“夫婦の会話の時間をつくる仕掛け”として捉えている点が、とても素敵でした。 2階は大きなワンルーム空間。 「仕切ることもできるが、あえて仕切らず一体空間として使う」 という選択がとても合理的で、コンパクトながら伸びやかさを感じる空間でした。 屋根の構造用合板は白く薄い塗装で仕上げられており、木目の強さを和らげることで優しい雰囲気に。 床のフローリングも同様に白で薄く仕上げられ、マットで柔らかい空間が成立していました。 吹き抜けを介して空気の流れをしっかりと計画した空調と、無理のないシンプルな換気計画。 さらに、1メートルの床下空間の活用方法や、外張り断熱のメリット についても多く教えていただき、とても勉強になりました。 懇親会でも多くのお話を伺うことができ、非常に貴重で濃い一日となりました。
敷地の広い新潟で、あえて “小さな住まい” を提案されている鈴木さんの思想を、実物を通して深く知ることができました。 コンパクトな住まいが持つ豊かさと奥深さを、改めて強く感じました。 お忙しい中、このような素晴らしい機会をくださった鈴木さん。 現場をご案内いただいたユースフルハウスの掛橋さん。 そして段取りいただきました家づくり舎ファミリーの庄村さん。 皆さまのおかげで、本当に貴重な一日となりました。心より感謝申し上げます。 ありがとうございました。 コメントの受け付けは終了しました。
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1月 2026
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