POTOS DESIGN OFFICE
  • Home
  • project
  • Works
    • 設計監理
    • 木造住宅 耐震等級3の設計
    • 高気密高断熱の設計
    • 耐震診断 耐震設計
    • フラット35(中古)適合証明業務
    • 既存住宅状況調査(ホームインスペクション)
    • オリジナル家具
  • デザインビルド
  • Q&A
  • About us
  • Contact
  • blog

BLOG

地縄張り

1/29/2025

 
写真
西国分の家
地縄張りを行いました。

「地縄」とは、縄やロープなどを用いて、建物の位置を地面に示すことです。

地縄張りの目的は、設計図上の建物の位置が敷地内で適切かを確認することです。
​隣地境界や道路との関係を見ながら、問題がないかチェックします。

「地縄マジック」という言葉があります。
これは、地縄を張った状態で建物の大きさを見ると、実際よりも小さく感じる現象のことを指します。
​人間の視覚には、平面よりも奥行きのある空間を広く感じる特性があるようです。
そのため、壁や天井のない地縄の状態では、周囲の広い敷地と比較することで、建物が小さく感じるようです。

今回は平屋計画ということもあり、地縄の状態でもとても広く感じました。

もくしるべ・わたらせきになる会  みどり市 木の見学会

1/26/2025

 
もくしるべ・わたらせきになる会
見学イベントに参加しました。

群馬県伊勢崎市の剛工務店 生形さんを中心に始まった「もくしるべ」と、みどり市で活動する「わたらせきになる会」が主催し、みどり市の山、木材、その利用方法の見学をさせていただきました。

まずは「わたらせきになる会」のメンバーである木村木材㈱の木村さんが代表理事組合長を務める「​わたらせ森林組合」の加工センターを見学しました。
写真
広大な敷地にはたくさんの丸太が並んでいます。
こちらでは、森林資源の適正育成のため造林・育林・間伐・伐採などを行い、また地域材の流通コスト削減や安定した供給を目指して活動されています。さらに、地域材の多様な利活用促進や、木質バイオマス利用による地域内での経済・エネルギー循環を推進しています。


製材時に反りや曲がりなどの理由で集成材として使用されなかったB・Cグレードの杉材も、未乾燥ながらまとめて購入することで手頃な価格で利用可能です。ストックや乾燥スペースがあれば、非常にお得です。
写真

また、ここではペレットストーブの燃料も生産しており、木材は皮や細かな端材まで幅広く利用されています。
写真

加工センターでは凄腕の加工職人さんが富岡製糸場に納品されるベンチを作成しておりました。
写真
わたらせ森林組合 ​https://watamori.jp/

次に、草木ダム直下にある木工工房「わらべ工房」を訪れました。
写真

​壮大な草木ダムの下にあり、桜のお花見や迫力のある放流が楽しめる自然豊かな場所です。
写真

こちらでは、みどり市産の木材を使用した木工製品の販売や木工体験、製材を行っています。
写真

糸ノコや丸ノコ、電動ドライバーなどの各種木工器具が揃い、1度に20人程度作業できるスペースもあるため、夏休みには子どもたちの課題制作スポットとしても人気のようです。​
写真
わらべ工房 https://www.city.midori.gunma.jp/sangyou/1001653/1001825/1004953/

続いて、みどり市の木材からエッセンシャルオイルを抽出している「foreal」さんを訪問しました。
写真

​元林業家の伊藤さんが、伐採後に使用されない木の部位をエッセンシャルオイルの製造・販売に活用する取り組みをされています。
写真

木材からオイルを抽出する工程についても説明をいただきました。

まず、使用する木材の部位の説明がありました。
​伐採後に廃棄されてしまう部位を有効活用しています。
写真

さらに、薪割り体験もさせていただきました。実際には薪割り機を使用して作業が進められます。
写真
写真

​薪割り後の乾燥した材木を粉砕する際、ヒノキのとても良い香りが漂いました。
写真

抽出工程についても詳しい説明を受けましたが、この日は連日の雨で天然水が確保できず、抽出作業は行われていませんでした。
写真
貴重な経験となりました
​ありがとうございました。
foreal ​https://www.foreal.jp/

続いて、山中で皆伐されている現場を見せていただきました。
写真

杉で覆われた山林は、戦後から約60年前に植えられたものが多いそうです。
​山林は放置すると木が密集し、十分な日当たりが得られず、細く弱い材しか育ちません。
写真

そのため、一旦伐採を行い、新しい苗を植えることで未来へつなぐ活動をされています。

​林業家さんから、「土地も企業承継のように、誰かが管理して使わなければならない。植えた木はしっかりと活用しないといけない」とのお話を伺いました。
写真

最後に、みどり市大間々町にある近藤酒造さんの酒蔵見学をさせていただきました。

近藤酒造さんは明治8年(1875年)創業で、今年で150年を迎えます。いくつもの賞を受賞している銘酒「赤城山」を製造販売されています。
写真

築150年になる酒蔵では、立派な梁や棟木が使用されています。
写真
写真
赤城山から引かれた天然水を使用し、原材料は「お米とお水のみ」。材料と製法にこだわり抜いたお酒です。
写真

​また、ブクブクと発酵途中の「もろみ」の攪拌体験もさせていただきました。
写真
写真
近藤酒造㈱ https://akagisan.com/ 


今回もみどり市の魅力と木材の活用方法について、多くを学ぶことができました。貴重な機会をいただき、ありがとうございました。

太陽光パネル設置

1/16/2025

 
写真
新川の家
太陽光パネルが設置されました。
容量は5.74kwとなります。
写真
ホームズ君パッシブ設計の使用電力量のシミュレーションで確認してみると
年間発電量 5890kWh(自家消費量1783kWh 売電量4107kWh)
年間電気使用量 6794kWh

​年間購入電気量 905kWh
​​
メーカーの発電量シミュレーションは年間 6835kWh
写真
過去のデータから実際の発電量は
メーカー発電シュミレーションの約10~15%増し位
ホームズ君のシュミレーションよりも約20~30%増し位になってます。

おひさまエコキュート採用で自家消費も増えるでしょうから

リアルZEHになると思います。

循環ファンによる浴室の湿気を加湿に利用

1/10/2025

 
昨年末からインフルエンザが猛威をふるい、予防のため加湿が提唱されています。
冬は室内が乾燥しやすく、加湿器を使用する方も多いでしょう。
​そこで、冬の入浴後に発生する浴室の湿気を有効活用し、室内の加湿効果を得る方法を検討しました。

​画像左側は浴室内に風を送る循環ファン
​

右側は排気時に使用する換気扇です。
排気に使用する換気扇は清掃時や中間期などに使用します。

写真
循環ファンの仕組み
浴室の循環ファンは、浴室の乾燥を促進するために室内の空気を取り込み、風を吹き出して水蒸気を室内に循環させる仕組みです。
​これにより、夏季はエアコンで除湿し、冬季は加湿効果を得ることができます。

また、浴室の入口前にサーキュレーターを置き、浴室内に風を送ることで、循環ファンと同様の効果を得ることが可能です。

サーキュレーターやファンがなくても扉を解放しておくだけでも空気は循環します。

写真
1回の入浴で得られる加湿効果
入浴後に浴室で発生する水蒸気量をSwitchBot温湿度計を元に計算しました。
1回目入浴後(20:39)の浴室温湿度:26.5℃ / 97%(絶対湿度: 24.28g/m³)
写真

リビング(同時刻)の室内温湿度:23.6℃ / 46%(絶対湿度: 9.78g/m³)
写真
絶対湿度g/m³は空気1m³中に含まれる水蒸気量

​絶対湿度差: 24.28g/m³ - 9.78g/m³ = 14.5g/m³
浴室の気積: 1.6m × 1.6m × 2.15m = 5.5m³
水蒸気量:
5.5m³ × 14.5g/m³ = 約80g

浴槽の蓋を閉じ、浴室および洗面脱衣室の扉を開けて水蒸気を循環させると、1回の入浴で約80gから100gの水蒸気(コップ1杯くらい)が室内に循環されます。
​さらに、浴室床面に残った水分(実測で約250g)も数時間かけて蒸発します。

​4回入浴した場合の加湿効果​
4人家族が順に入浴した場合、リビングの温湿度変化を測定しました。(エアコンおよびトイレ換気扇稼働)
1回目入浴後(20:39): 23.6℃ / 46%(絶対湿度: 9.78g/m³)
4回目入浴の40分後(23:00): 23.8℃ / 51%(絶対湿度: 10.97g/m³)
写真
絶対湿度差:
10.97g/m³ - 9.78g/m³ = 1.19g/m³

室内総気積:
288.5m³ × 1.19g/m³ = 約343gの加湿量
また、水が水蒸気に変わる際の気化熱は2442kJ/kgです。したがって、343gの水が蒸発する際に必要な熱量は、
343g × 2442kJ/kg ÷ 1000 = 837kJ
1Whは3.6kJに相当するため、837kJ /  3.6kJ/Wh=232.5Wh
入浴時間を除く1時間位で、約232Wの熱エネルギーを使用せずに加湿効果を得られることがわかりました。

換気扇を使用した場合の損失
浴室の湿気を換気扇で排出した場合の損失を計算しました。

換気量: 60m³/h(1時間運転を想定)
外気温湿度: 5.4℃ / 77%(絶対湿度: 5.37g/m³)
室内温湿度: 23.6℃ / 46%(絶対湿度: 9.78g/m³)

写真
室内から排出される水蒸気量: 9.78g/m³ × 60m³ = 約587g
外気から取り込まれる水蒸気量: 5.37g/m³ × 60m³ = 約322g
水蒸気の減少量: 587g - 322g = 約265g

熱損失: 60m³ × 温度差(23.6℃ - 5.4℃)18.2K × 0.34W/m³K = 約371W
浴室の湿気を室内に循環させることで、約343gの水蒸気を加湿し、232W分のエネルギーを節約できます。一方、換気扇を使用すると、約265gの水蒸気と371Wの熱が失われます。湿気を循環利用することで、冬場の乾燥対策と省エネルギー効果が期待できます。


浴槽の蓋を開けて残り湯のエネルギーを利用
加湿量が多くなるため注意が必要ですが、入浴後のお風呂の残り湯が持つエネルギーを計算しました。

浴槽のお湯の量: 150L(150kg)
湯温の変化: 37℃ → 約23℃(12時間後を想定)
温度差: 14℃
水の比熱: 4.2kJ/kg・K(Kは温度差)

エネルギー量:
150kg × 4.2kJ/kg・K × 14K = 8820kJ

また、水の蒸発潜熱は2442kJ/kgであるため、
蒸発する水量:≒
8820kJ ÷ 2442kJ/kg ≒ 3.61kg(約3.6L)

これにより、12時間で約3.6Lの水分が蒸発します。電気や熱を使用せず、1時間あたり約300gの加湿効果を得ることが可能です。これは、一般的な加湿器を使用した場合とほぼ同等の効果といえます。​


注意点
 浴室の湿気を室内に循環させる時に何点か注意点があります。

  1. カビや雑菌の発生リスク
    汚れた状態の浴室の湿気を直接室内に放出すると、カビや雑菌が室内に広がる可能性があります。
    ​定期的な清掃や除菌を行いましょう。
    ​
  2. 結露の発生リスク
    湿度が上がりすぎると、窓や壁面に結露が発生する可能性があります。特に浴槽の蓋を開けたままにすると、加湿量が増えすぎる恐れがあります。
    絶対湿度: 7.2g/m³(6g/kg〔DA〕)~ 12g/m³(10g/kg〔DA〕)程度
    相対湿度: 40%~55%程度
    これらの範囲に湿度を保つことで、結露のリスクを低減しつつ、快適な室内環境を維持できると思います。
  3. 第一種換気システムへの影響
    第一種換気システムでは過剰な水蒸気の影響で配管内が結露する、熱交換素子が濡れてカビが発生する、水蒸気中のカルキ成分が熱交換素子やフィルターに付着しこれが室内に放出されるなどの懸念があります。

ツールの紹介
​絶対湿度を計算する際には、以下のアプリが便利です。温度と相対湿度を入力するだけで、絶対湿度を計算できます。
​
空気の計算機 - iOSアプリ

湿度計算機 (サイトリンク)

絶対湿度計-iOSアプリ switchbot温度計との連携で便利

謹賀新年

1/3/2025

 
新年明けましておめでとうございます。
昨年は、多くの方々に支えられ、たくさんの学びと出会いをいただいた一年でした。
心より感謝申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
写真
今年一年も無事に、そして健康に過ごせるよう願いを込めて、桐生市の比呂佐和神社へ初詣に行って参りました。
写真
おみくじは 小吉
その中には「心を誠にし身を慎んで勉強すれば草木が天の恵の雨露を得て栄える如く次第に幸福が増して嬉しい事があります」と書かれていました。

今年も、この言葉を胸に、色々と考え、学びながら進んでいきたいと思います。
写真
元旦には、家の前の通りをニューイヤー駅伝が通ります。
このイベントを毎年楽しみにしており、今年も選手たちの姿を間近で応援できるのが嬉しいひとときです。

2025年が皆さまにとって素晴らしい一年となりますように!

    最新記事はこちら

    カテゴリー

    すべて
    井野町の家
    塩谷の家
    元総社の家
    山西の家
    上新田の家
    新川の家
    神保原の家
    世良田の家
    西国分の家
    西小保方の家
    西片貝の家
    折之口の家
    炭火ビストロ
    鼻毛石の家
    保泉の家

    アーカイブ

    6月 2025
    5月 2025
    4月 2025
    3月 2025
    2月 2025
    1月 2025
    12月 2024
    11月 2024
    10月 2024
    9月 2024
    8月 2024
    7月 2024
    6月 2024
    5月 2024
    4月 2024
    3月 2024
    2月 2024
    1月 2024
    12月 2023
    11月 2023
    10月 2023
    9月 2023
    8月 2023
    7月 2023
    6月 2023
    5月 2023
    4月 2023
    3月 2023
    2月 2023
    1月 2023
    12月 2022
    11月 2022
    10月 2022
    9月 2022
    8月 2022
    7月 2022
    6月 2022
    5月 2022
    4月 2022
    3月 2022
    2月 2022
    1月 2022
    12月 2021
    11月 2021
    10月 2021
    9月 2021
    8月 2021
    7月 2021
    6月 2021
    5月 2021
    4月 2021
    3月 2021
    2月 2021
    1月 2021
    12月 2020
    11月 2020
    10月 2020
    9月 2020
    8月 2020
    7月 2020
    6月 2020
    5月 2020
    4月 2020
    3月 2020
    2月 2020
    1月 2020
    12月 2019
    11月 2019
    10月 2019
    9月 2019
    8月 2019
    7月 2019
    6月 2019
    5月 2019
    4月 2019
    3月 2019


    ​​​㈱POTOS DESIGN  OFFICE
    岡地貴文

    無垢の木と自然素材を使用した心地よい空間をデザインする建築設計事務所です


    旧ブログページはこちら

    Blogトップへ

    RSSフィード

お問い合わせはこちら
Copyright © 2020   POTOS DESIGN OFFICE  Co., Ltd.
  • Home
  • project
  • Works
    • 設計監理
    • 木造住宅 耐震等級3の設計
    • 高気密高断熱の設計
    • 耐震診断 耐震設計
    • フラット35(中古)適合証明業務
    • 既存住宅状況調査(ホームインスペクション)
    • オリジナル家具
  • デザインビルド
  • Q&A
  • About us
  • Contact
  • blog