先日、吉村順三氏設計の最も小さな建築「仙石原の家」オンライン見学会に参加させていただきました。 箱根の山荘よりオンラインでの動画配信でしたが、電波状況があまりよろしくなかった為、本日画像と動画のフォローアップ配信をしていただきました。 1969年建築 延べ面積約34㎡(10.5坪) 吉村氏設計の住宅では最小の建物との事で、建築主であった叔母の為に、当時の建設費100万円(器具類除く)で建てたとされている住宅です。 現在は建物の劣化が進み、また外壁が板張りからサイディングに張り替えられているなど、当時と設えが若干違うようですが、内部は桧の床板や家具類など綺麗な状態のようです。 ダイニングキッチンと段差をつけた畳の居間が続く空間は、3方向から敷地の景観を取り込み、とても素敵でした。 いろいろなご縁で建物を譲り受けた現オーナーさんが今後改修を行い、当時の趣きに近づけるようです。 現在改修前の見学会を随時行っているようですので、機会があれば見学に伺いたいです。 https://www.instagram.com/sengokubara_junzo.yoshimura/
塩谷の家 細かな造作工事が進んでおります。 R形状の下がり壁 曲がるせっこうボード TRボード お風呂の巻き蓋のように裏面にスリットが入っており、半径100㎜くらいまで曲がる様です。 ニッチも合わせR下り壁 外壁から延長された杉板張り 回り込んでトイレまで続けて張られます。 手洗いカウンターの造作も進んでおります。 クローゼット内の有孔板
フックなど取付け可能な引込み戸の戸袋壁となります。 自立研関東ゼミ第1回『空調の基礎を極める講座(基礎編)』にオンライン参加させていただきました。 講師は ミライの住宅 代表理事 森 こうすけ さん 基礎の基礎編という事で、空気線図にたくさんプロットする作業がありました。 昨年受講しました住宅空調設計講座から半年以上経ったこともあり、復習も兼ねてとても勉強になりました。 講義では、東京とフランス ボルドーの月ごとの平均温度と湿度をプロット 絶対湿度5g/kgDA~12g/kgDAが快適空気のストライクゾーン 比エンタルピーは30kJ/kgDA~60kJ/kgDA位が快適ゾーンだと思いますので、 フランス ボルドーは東京と比べて、特に夏はとても過ごしやすそうなのが、見て何となくわかります。 改めて空気線図はすごいと思いました。 ここ数日は暑い日が続き、冷房除湿をするか、窓開けをするか、温度と絶対湿度を見ながら調整しておりました。 昨日19日は通風で過ごしましたが、体感ではエアコンを掛けないで過ごすギリギリラインでした。 上記は外気 16:18 温度 29℃ 相対湿度 48% 絶対湿度 12.03g/kgDA 比エンタルピー 60kJ/kgDA 昨日の最大値は15:30あたりで
温度 29.5℃ 相対湿度 50% 絶対湿度 12.92g/kgDA 比エンタルピー 62.7kJ/kgDAでした 空気の内部エネルギーであるエンタルピー 比エンタルピー(単位質量あたりのエンタルピー)が概ね60kJ/kgDA越え位が、冷房を掛けないギリギリラインだということが改めて体感できました。 これから本格的な暑さと湿度が襲ってきますので、いろいろと実測したと思います。 大変貴重な学びとなりました。 ありがとうございました。 新川の家 建物工事開始となりました。 既存ブロック塀の対策や擁壁築造などを含め、大変お時間をいただいてしまいましたが、安全第一で進めさせていただきます。 まずは基礎工事に先駆けて丁張の設置
丁張とは、建物の正確な位置や高さを出す作業のことで、 水盛り・遣り方(みずもり・やりかた)とも言います。 水平に張られた貫板に壁の位置が縦横方向に記載してあり 対面する板に水糸を張って基礎の位置と高さを確認しながら作業を進めます。 塩谷の家 オーダーキッチンが設置されました。 シンク側のアイランドキッチン 綺麗に選定され整えられたオークの木目 扉と本体の取り合いも止め加工。 2ミリ厚のステンレス天板がシャープな仕上がりとなります。 背面はコンロと調理作業台
幅3.5mの超大型キッチン うらやましい限りです。 製作は埼玉のHAND creative factoryさん 天板のオーク木目が連続し 表面の木目及が中心で開く 代表こだわりの仕上がり。 とてもカッコよく綺麗なキッチンです。 ありがとうございました。 先日 ウォールスタットをじっくり学ぼう講座に参加させていただきました。 講師は茨城の大竹工務店株式会社 大竹さん 高性能住宅を設計から請負、そして大工工事まで行うスーパー工務店さんが リフォーム工事の提案で、「命を守るために伝えなかった事やらなかった事を後悔したくない」と予算を大幅に超える事を承知でwallstatを使用して耐震補強を提案され、結果お客様から喜ばれているという大変素晴らしいお話を伺いました。 wallstatは振動台による実大実験や数値解析をもとに行われた地震時の木造住宅の挙動に関する知見を盛り込んだシミュレーションソフトで、計画物件に過去の大地震動をあたえ、損傷状況や倒壊過程をシミュレートする解析プログラムです。 基本は無料で使用できるソフトウェアで 以前少しやってみましたが 入力と計算に時間がかかり… ホームズ君の連携オプションも入れてみましたが、登り梁の架構ではうまく連携できないなど、なんだかんだと避けておりました。 しかし大竹さんの熱い思いを伺い、自分も避けずに向き合う必要があると痛感いたしました。 もうすぐ着工予定の新川の家 4月から構造塾グループコンサルに参加させていただき、構造計算の勉強および入力指導をいただいて、仮定荷重や入力事項が以前よりもしっかりと計算ができていると思います。 ホームズ君のwallstat連携は以前試しておりましたが、標準登録以外の面材・仕様・金物を採用している為、性能値設定が曖昧で、似たような部材の数値を入力しておりました。 計算を掛けるとエラーとなり進まないです… 次にホームズ君からCEDXMファイルで書き出し 直接wallstatに読み込んでみます。 最初からエラー表示が多く 計算までたどり着けない状況でした。 なんとか入力調整を行い計算をかけてみると… 異常終了… 結局原因は解らず 多分、ホームズ君の時と同じバネIDなんとかのようですが… ここまで数日要しても進まないので、結局1からwallstatにて入力したほうが早い事がわかりました。 以前よりも斜め構面の入力が出来たりと進化しているようで、プレビューもすぐ立ち上がり、入力もしやすい様に思えました。 計算時間もかなり早くなり20秒くらいで完了します。 以前の物はプレ計算で5分位 本計算で20分位かかってましたからすごい進化です。 耐震等級3検討で極稀地震の1.5倍入力 準耐力壁の有無で検討しました。 ホームズ君の連携で良く言われている、耐震等級3でも倒壊してしまう現象では、外壁や、内壁、準耐力壁や雑壁が実際でも建物の耐震性能を上げてくれている事もシミュレーションで確認できます。 良い学びの機会をいただき感謝いたします。 ありがとうございました。 塩谷の家 進捗です。 敷地となりの畑 お施主様の土地で 少し前に耕され 数本の樹木が植えられました。 少し前まで土色だった畑ですが あっという間に緑一面に 自然の凄さを感じます。 写真を撮っていると 綺麗な鳴き声が 振り返ると キジさんが気持ち良さそうに散歩しておりました。 内部は枠の造作が概ね完了しました。 細かな造作作業が続いておりましたが 石膏ボードを張りだし、一気に仕上がってきます。 小屋裏内にエアコンチャンバーボックスを造作していただきました。 ランドリールームの天井から給気をして除湿効率を上げます。
西国分の家
ファーストプレゼンテーションでした。 大変お時間をいただいてしまいましたが、 周辺環境とご要望を取り込み、 基本性能を確認しながらプランさせていただきました。 まずはお住まいの方向性が見いだせたらと存じます。 建築費用が高騰している昨今、ご希望と建築価格の狭間でしっかりと検討して参ります。 よろしくお願いいたします。 |
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11月 2024
㈱POTOS DESIGN OFFICE
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