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昨日は、住まいるlab.主催の地盤セミナー「地盤はコストではなく武器」に参加しました。
講師は、地盤の専門家で工学博士でもある 合同会社for 神村 真先生。 地盤は住まいに欠かせない要素ですが、実務ではまだ分からないことが多い分野だと改めて実感しました。 毎年およそ新築住宅2,000〜2,500戸に1戸の割合で不同沈下事故が発生し、巨大地震の際には1万棟を超える液状化被害が生じ得るという現実。 数の大きさに驚くと同時に、「自分の身近でも起こり得ること」だと強く意識させられました。 液状化については、決定的な対策を講じることが難しいという点も大きな学びでした。だからこそ、建物側で被害を受けても復旧しやすいように設計を工夫することが大切だと先生は話されていました。 具体的には、土台揚げを前提としたディテールや設備の復旧がしやすい配置など、いざという時に“戻せる仕組み”をあらかじめ考えておくという考え方です。 これまで「液状化=防ぐもの」と思い込んでいた私にとっては、「復旧を前提に設計する」という発想に大きな衝撃を受けました。 また、柱状改良などの地盤改良を行った場合でも、将来の売却時には「埋設物」の扱いが問題となるため、施工前に撤去方針を合意・記録しておく必要性も指摘されました。さらに、地盤保証も万能ではなく、条件次第で適用外となる場合があることも改めて意識しました。 建築基準法改正では、確認申請時に「地盤と基礎の関係」を明示することが求められます。調査結果を踏まえて基礎計画を丁寧に説明し、設計に反映させる責任が、これまで以上に重くなると感じました。 今回のセミナーでの最大の学びは、調査 → 設計 → 説明(リスクコミュニケーション)をしっかり行うことが何より大切だということです。 改良の有無や工法の選定は設計者の判断に委ねられており、建築士としてその責任の重さを改めて痛感しました。 多くの学びをいただき、とても有意義な時間になりました。 ありがとうございました。 住宅情報誌 群馬の家 2025秋・冬号 vol.28
巻頭特集「”暮らしやすさ„を設計する」に、 塩谷の家 を掲載いただきました。 取材にご協力くださいましたオーナー様、 編集社の皆様、誠にありがとうございました。 このような機会をいただけましたことに、心より感謝申し上げます。 先日は茨城県にて、曳家岡本さんの沈下修正現場を見学させていただきました。 私自身、沈下修正の現場を見るのは初めてで、施工方法や既存建物の納まりを直に確認できたことは、大変貴重な学びとなりました。 現場では、土台の下部に厚い鉄板を敷設し、両側にジャッキを配置して建物を均等に持ち上げる「土台揚げ工法」での作業が進められていました。 特に、曳家岡本さんの手法では多数のジャッキを用いることで荷重を分散させ、土台や仕口に過大な負担をかけることなく建物を持ち上げることができるようです。 実際にジャッキを操作する際の感覚、加わる負荷、作業中に伝わる音の違いなど、熟練された職人ならではの技能や判断についても直接教えていただきました。 また、現場の清掃や整理整頓が徹底されている点も非常に印象的でした。 今回の建物は、以前に他業者によって一度移築されたものとのことです。 床下を拝見すると、基礎は土間コンクリートの上にI型の立ち上がりが打設されている状態でした。 しかし、建物荷重の影響により土間の端部が基礎ごと沈下し、その反動で土間中央部が盛り上がるように変形している状況との事です。 さらに、本来であれば基礎と建物を緊結するはずのアンカーボルトは折り曲げられており、建物との固定はされていませんでした。 そのため「ねこ土台」を設け、その上に建物を載せているだけで、移築の際に基礎との緊結は確保されていない状態となっていました。 さらに、床束の高さ調整も不均一に行われており、構造的な安定性に疑問が残る納まりとなっていました。 詳しい状況については、曳家岡本さんのブログにて詳しく紹介されています。 茨城県つくばみらい市で「処刑台広場の女」気分。 沈下の原因について岡本さんのお話によると、主な原因は「地盤の転圧不足」ではないかとのことでした。 加えて、建物脇には雨水を貯める大きな水瓶があり、調査時にも水が残っていたことから、地盤が常時湿潤状態になっていた可能性も指摘されました。 その弱い部分に梁や桁からの大きな荷重がかかり、沈下を招いたのではないかという考察です。 周囲は水田地帯で、特に隣地との高低差がある面が全体的に沈下していたようです。 また、境界に設置されたブロック造の土留めも、地盤への影響要因のひとつと推測されます。 今回の現場を見学して感じたのは、沈下修正の技術を学び、そこで得た知見をもとにお施主様と施工者の間の懸け橋となって、適切に監理・説明することの大切さです。
そしてそれ以上に、「沈下させない建物を設計・監理すること」が何より重要であるという点を改めて強く意識しました。 特に、地盤条件の適切な把握、擁壁や土留めの計画、構造計画と計算が、長期的な建物の安定性を左右します。 それらを見落とさず、確実に反映させることこそ、建築士に課せられた大きな責任であると痛感しました。 曳家岡本の皆さま、 大変お忙しい中、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。 昨日・一昨日と、空調について学ぶ機会をいただきました。 初日は茨城県の㈱丸萬建設・田嵜さんの引き渡し前物件にて、空調の実測に参加させていただきました。 この建物は、森こうすけさんが代表を務める 一般社団法人ミライの住宅 の空調講座 北関東会で田嵜さんが発表された事例とのことです。 無塗装の板張りがとてもきれいな建物 大人数が集まる室内でもしっかり冷房が効き、快適な空間が保たれていました。 建物自体も非常に洗練されており、各所の納まりや仕上げは目を見張るものがありました。 特に印象的だったのは、軒先に設けられたガラス屋根です。 日射取得と遮蔽をバランスよくコントロールしながら、深い軒の下に快適な屋外空間をつくり出しており、この仕組みは本当に素晴らしいと思いました。 また事務所併設の萬庵さんの美味しお蕎麦もいただきました。 田嵜さん、この度はありがとうございました。 また、この機会を企画してくださった家づくり舎ファミリーの庄村さんにも心より感謝申し上げます。 二日目は、自立研 関東ゼミの第2回『空調の基礎を極める講座(基礎編)』空調講座に参加しました。 空調講座をぎゅっと凝縮した内容で、難しさもありましたが、換気による負荷の大きさや湿気の流入など、改めて深く考えさせられる講座でした。 特に、昨年スポット講習を受けて以来ずっと気になっている「外皮からの湿気の流入」についても触れられ、大変勉強になりました。 懇親会でも有意義なお話を伺え、とても充実した1日となりました。 関東ゼミの皆さまにも大変お世話になりました。 あらためて多くの気づきと学びを得ることができました。
関係者の皆さま、本当にありがとうございました。 そして二日間にわたりご指導くださった森さん、ありがとうございました。 昨日は新住協関東支部の研修会に参加してきました。 午前中は、夢・建築工房さんの新築現場を見学させていただきました。 断熱や気密シートの納め方、壁の気密・防湿ラインの処理、空調やサッシ、電気配線など、実際の施工から学べることが多くありました。さらに、各種詳細図や現場の職人さんへの周知方法まで惜しみなく教えていただき、とても素晴らしい取り組みだと感じました。 午後の研修会では、久保田代表理事による「QPEXを利用した断熱等級6・7の作り方」として講義・入力演習が行われました。 入力演習では、省エネ基準のサンプルから、Q1住宅レベル3まで仕様を調整するという内容でしたが、普段以上の高性能な仕様を入力してもなかなかレベル3に届かず…。 解説ではサンプルのプランが悪く、結果として設計が悪いと良い仕様にしても高断熱になりにくい事、その事を学ぶ機会となりました。 また、新住協では「高気密高断熱」ではなく「高断熱高気密」と呼ぶ理由についても触れられ、まずは断熱をしっかり確保することが基本であるとの事です。 また、「自然温度差」という考え方がとても大事だとおっしゃっておりました。 自然温度差とは、外の気温と室内の温度差が、暖房を止めてもどの程度保たれるかを示すものです。 この差が大きい家ほど少ないエネルギーで快適に過ごすことができ、暮らしやすさや省エネ性を判断するうえで大切な目安となります。 今回の研修会では、QPEXの計算結果を正しく理解し、設計者自身が根拠をもって説明できることの大切さを強く感じました。
また、懇親会でもさまざまなお話を伺うことができ、学びの多い一日となりました。 ありがとうございました。 昨年秋に設置した「エアコン上部の給気口」。 第三種換気方式の我が家では、換気扇を回すと外気を給気口から取り込みますが、その取り込み位置をエアコン上部にすることで、次のような流れになります。
そこで、実際に数値を比較してみました。 写真の左側が新たに設置したφ100の給気口、右側が既存の給気口です。 この2つのみを開けた状態で換気を行っておりました。 【検証方法】
期間:2024年7月1日〜8月15日と、2025年7月1日〜8月15日の15分ごとの平均値 運転:エアコン除湿モード、設定温度はほぼ同条件(室温-1℃程度) 【外気平均気温の確認】 2024年:29.06℃/72.16%/絶対湿度 17.93 g/kg(20.34 g/㎥) 2025年:29.21℃/71.48%/絶対湿度 18.05 g/kg(20.47 g/㎥) → 外気の平均(15分ごと )はほぼ同じ条件です。 【リビング空気平均値の比較】 2024年:26.22℃/56.14%/絶対湿度 11.96 g/kg(13.84 g/㎥)/比エンタルピー 56.89 kJ/kg 2025年:25.85℃/53.85%/絶対湿度 11.20 g/kg(12.99 g/㎥)/比エンタルピー 54.55 kJ/kg → 2025年の方が湿度が低く、より快適です。 【空気に含まれる水蒸気の差】 絶対湿度差:13.84 g/㎥ − 12.99 g/㎥ = 0.85 g/㎥ 2階の気積 296 ㎥ → 0.85 × 296 ≈ 251 g の水分が減少 【除湿のエネルギー換算】 比エンタルピー差:56.89 kJ/kg − 54.55 kJ/kg = 2.34 kJ/kg 体積あたりエンタルピー差:2.34 × 1.2 kg/㎥ ≈ 2.81 kJ/㎥ ワット換算:2.81 ÷ 3600 ≈ 0.78 W/㎥ 2階の気積 296 ㎥ × 0.78 W/㎥ ≈ 230 W の除湿効果 今回の検証で、エアコン上部の給気口から外気を取り込むことで、昨年より室内の除湿効果が得られることが確認できました。 我が家では構造上 φ100 の給気口を1つしか設置できませんでしたが、もし φ150 を2つ設ければ、第三種換気でもさらに高い効果が期待できそうです。 先日、「曳家岡本」の岡本直也さんとお食事をご一緒する機会がありました。
その席で、岡本さんが今年出版された著書についてお話を伺い、「これは読まなければ」と思い読み進めました。 本書には、沈下修正の原因や各種工法の詳細な説明、その向き不向き、実際の費用、そして建築士が押さえておくべき責任や知識が、豊富な事例とともに記されています。 読み進めるほどに、沈下修正は 特別な事例 ではなく、いつどの現場でも起こり得る現実なのだと痛感しました。 特に印象に残ったのは、終盤に収録された沈下修正工事報告会・建築士による反省会、合同会社for 神村先生による特別寄稿、そしてサトウ工務店 佐藤高志さんと岡本さんの対談です。 そこでは、沈下が発生した際の責任の所在や賠償問題、施主との向き合い方、そして施工者として逃げずに問題を解決する覚悟が率直に語られていました。 私自身、これまで業務として建物の沈下に携わった経験はなく、工法の名前は知っていても、実務の知識はほぼゼロに近い状態です。 だからこそ、「もし自分の現場で同じことが起きたら…」と想像すると、恐ろしさと建築士としての責任の重さが胸に迫ってきました。 この本を読みながら強く感じたのは、こうした知識や覚悟は、地域や建物の規模に関係なく、すべての建築士に求められるということです。 沈下は誰の現場でも突然起こり得ます。その時どう行動できるか それは日頃から何を学び、どのように備えているかにかかっています。 まさに「設計者が今すぐ取り入れるべき実践の教科書」として設計者としての覚悟を新たにする一冊でした。 ありがとうございました。 昨日8月5日、群馬県伊勢崎市では 観測史上初となる最高気温41.8℃ を記録し、まさに危険な猛暑日となりました。 設置してある屋外の温度計を確認しても、連日の暑さの中でもさらに際立って異常な高温となっていました。 このような中で、車内の温度が実際どのくらいまで上がるのかを確認してみました。 SwitchBotの防水温湿度計を使用し、 SUVのカーゴルーム内(直射日光が当たりにくい日陰部分)に常設してある物と、床下の収納スペースの2箇所に設置して測定しています。 車は屋外の屋根なし駐車場に停めてあり、朝から14時まで使用せず、 フロントガラスにはサンシェードを施してあります。 比較的日陰となるカーゴルーム内でも、14時の時点で54.6℃を記録。 SwitchBotの防水温湿度計は、おおよそ60℃までの測定に対応のようですが、50℃を超えると誤差が大きくなる傾向があるようで、表示された相対湿度と絶対湿度の値は多分ですが異常な数値になっていると考えられます。 一方、床下の収納スペースに設置した温度計は、外気温とやや連動した挙動を示していましたが、それでも非常に高温でした。 測定したのは比較的温度の上がりにくい日陰の部分であるにもかかわらずこの結果です。 ダッシュボード付近や直射日光の当たるシート上などは、さらに高温になると考えられます。 こうした炎天下では、スプレー缶や、有機溶剤(塗料、接着剤、洗浄剤など)を車内に放置するのも非常に危険です。
これらの製品は、高温になると内部圧力が上昇し、破裂・発火・爆発などのリスクがあります。 もちろん、お子様やペットを車内に残して離れることは絶対に避けてください。 たとえ短時間であっても、車内の温度は想像を超える速度とレベルで上昇します。 今後もまだまだ猛暑日が続くことが予想されます。 日常のちょっとした油断が大きな事故につながることもあるため、車内の温度や置きっぱなしにする物品には十分注意していきたいところです。 先日、「塩谷の家」へ空調の実測でお邪魔させていただきました。 この日は群馬県伊勢崎市で40.1度を記録する猛暑日で、隣県の本庄市児玉町も非常に暑い一日となりました。 そんな中、室内に入ると、とても心地よい温湿度の空間が広がっており、ご家族も快適に過ごされている様子でした。 さっそく、空調の実測を行わせていただきました。 「塩谷の家」では、小屋裏エアコンを2台に分けて運用する計画となっており、それぞれの運転状況や温湿度データを取得しました。 風量設定は最小に抑え、極力湿度を除去できるような運転設定がなされていました。 リビング上部から冷風が降りてくるような空調計画となっており、スリットからの風の流れも実測。実際に風速を確認しながら、計画通りの動きができていることを確認しました。 さらに、サーモカメラを用いた温度分布の確認も実施。 冷気の流れが視覚的にも分かり、効果がしっかりと確認できました。 驚いたのは、冷房区画外となっている小屋裏空間が、まったく暑くなっていなかったことです。 とくに南面の屋根裏は、外気から受ける日射の影響で、表面温度が70℃近くに達することも想定されますが、断熱層の内側(室内側)の表面温度は約29℃と、断熱性能の高さを改めて実感する結果となりました。 また、第一種換気「sumika」の実測もあわせて行いました。 今回の計測では、非常に良好な実測結果が得られました。 事務所に戻ってからは、取得したデータを空調設計シートへ反映し、熱負荷バランスの検討を行いました。 潜熱(湿度)負荷については、おおむねバランスが取れていましたが、顕熱(温度)負荷に関してはややズレが見られる結果となり、若干温度が上昇しやすい傾向が見られました。 とはいえ、実際の室温は27.7℃前後、相対湿度は51%前後で安定しており、体感的にも非常に快適な室内環境が維持されていました。 お住まいの暮らしぶりも伺い、ご家族が快適に過ごされている様子を拝見できたことを、大変嬉しく思います。
貴重なお休みの時間を頂戴し、誠にありがとうございました。 今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。 群馬県吹奏楽コンクール 中学校の部が開催されました。 娘にとって、中学校生活最後の吹奏楽コンクール。 結果は銀賞で、目標としていた金賞にはあと一歩届きませんでしたが、 2年半の練習の成果をしっかりと発揮し、本当に素晴らしい演奏を聴かせてもらいました。 会場は、群馬音楽センター。 アントニン・レーモンド設計による、1961年竣工の、群馬を代表する建築のひとつです。 何度もこの素晴らしいホールで演奏できたことは、きっと大きな思い出として心に残ることでしょう。 残るは定期演奏会のみとなると思うと、少し寂しさも感じますが、
最後まで精一杯やり切ってほしいと思います。 昨日は「新川の家」へ、空調の実測のためお邪魔させていただきました。 通り沿いに設けられたロックガーデン。 緑と石が程よく配置され、とても素敵な仕上がりになっていました。 昨日の桐生市は最高気温が39℃という猛烈な暑さ。 お客様が設置されたSwitchBotの温湿度計では、外気温が32.3℃を示していました。 外で少しお話をしてから室内へ入ると、とても涼しく快適でした。 早速、空調の実測を開始。 何度か測定を行い、空調シートと照らし合わせながら確認を進めました。 体感とデータを合わせてみると、冷房はしっかり効いているものの、やや除湿量が足りていない印象でした。 そのため、除湿性能を高めるためのいくつかの方法をご提案させていただきました。 うまく改善につながれば嬉しく思います。 暑い中ご対応いただき、また貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 この度、日本エコハウス大賞ノミネート10作品に「塩谷の家」を選出していただきました。 日本エコハウス大賞は、専門誌「建築知識ビルダーズ」が主催する、脱炭素社会の実現に貢献する、性能とデザイン性に優れた住宅を評価する設計実例コンテストです。 連絡をいただいた時は、驚きとともに、喜びで胸がいっぱいになりました。 このような素晴らしい機会をくださったお施主様に、心より感謝申し上げます。 また、審査員の先生方には、遅くまでご審査いただき誠にありがとうございました。 そして、多くの方々からお祝いのお言葉をいただき、本当にありがとうございます。 9月19日に行われる最終審査会では、オンラインにてプレゼンテーションをさせていただきます。 今から緊張しておりますが、精一杯頑張ります。 8月27日発売の『建築知識ビルダーズVol.62』に、ノミネート作品が掲載されます。
西国分の家 外回りの色決め打ち合わせを行いました。 工事が始まると、最初に使用されるのが屋根材です。 屋根の色は、外壁や木部とのバランス、そして周辺環境への配慮も含めて、慎重に検討する必要があります。 また、納期のかかる部材については、早めの色決定と発注が求められるため、外回りについては一通りまとめて検討を進めました。 この日はうっすらと雲のかかる天気でしたが、かえって自然光のもとでの色味が分かりやすく、とても良いタイミングでの打ち合わせとなりました。 ありがとうございました。 引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。 仕上がりのイメージにつきましては、アーキトレンドV-styleを用いて、外観パースを随時ご確認いただきながら設計を進めております。
外壁の板材については、実際に現場で使用したウッドロングエコを塗布した板の写真をもとにマテリアルを作成しており、よりリアルな質感表現が可能になっています。 完成後の姿を具体的にイメージしやすく、提案ツールとしてとても重宝しております。 昨日は郡山市にて、住まいるLab. 主催の勉強会に参加してきました。 講師は、株式会社金内勝彦設計工房の早坂さん。 早坂さんは、設計・申請業務に加え、地盤解析や構造計算、さらに第三者としての現場品質監理も行っておられます。 今回の勉強会では、今年4月に改正された建築基準法について、施行から3か月が経過した現在の審査状況を踏まえたお話をしてくださいました。 特に、法改正によって顕在化してきた「設計者・監理者の責任」についてのお話が印象的でした。 法律文には、「設計者の判断」や「構造計算によって安全を確認」といった文言が随所に見られます。これらを読み解くと、適切な設計を行うためには、やはり構造計算が不可欠であるという結論にいたります。 また、法改正により明記された「鉄筋のフック」に関しても、「審査はしない」というだけで、「省略してよい」という意味ではありません。
設計者が構造計算を行い、その上で安全性を確認したうえで、省略の判断をする必要があるという、重い責任が伴います。 セミナーでは、実務における質疑応答や、実際の現場で起こっている具体的な事例を、豊富な画像とともにご紹介いただきました。 建築士としての責任の重さを、改めて実感する機会ともなりました。 また、見落としがちなポイントにも多く気づかされ、大変有意義で、実務に直結する学びの多い時間となりました。 ありがとうございました。 昨日、建築家・伊礼 智さんが手がけられた「下町の小さな家」を見学させていただきました。 25坪という床面積の中に、美しさ・機能性・心地よさが絶妙なバランスで詰め込まれており、居心地の良い空間が広がっていました。 開口部から望む豊かな緑が、室内にいながらも自然の気配を身近に感じさせてくれます。
天井に照明器具のないリビングは、配置されたスタンドライトたちが柔らかな光を灯し、夕刻には静かで穏やかな時間が流れていました。 各所に工夫された収納や、ゆとりを持たせた水まわりなど、生活のしやすさにしっかりと配慮された設計もとても魅力的でした。 とても素敵な時間を過ごさせていただき、心より感謝申し上げます。 伊礼先生、ご案内いただいた皆さま、貴重な機会をありがとうございました。 西国分の家 昨日、地鎮祭が執り行われました。 ご親族の皆さまにもご参列いただき、無事にご祈祷を終えることができました。 心より感謝申し上げます。 これから、良いお住まいが無事に完成するよう、全力で取り組んでまいります。 このたびは誠におめでとうございます。 神主様より「鎮物(しずめもの)」をお預かりいたしました。 これは、建物の安全と、そこに暮らすご家族の幸せを願って、建物の基礎の下に納める大切なものです。 いよいよ始まる工事に身が引き締まる思いでした。 当日は日差しが強く、気温は35.9℃(日陰)と非常に高かったものの、相対湿度は32%、絶対湿度は11.83g/kg(DA)と、夏に除湿された室内のような湿度環境で、蒸し暑さを感じることなく、さわやかな晴天となりました。
建築家 若原一貴さんの「目白台の小住宅」の見学会に参加させていただきました。 敷地面積 13坪 建築面積 8.7坪 床面積 23.1坪 都心の住宅街の角地に佇む小さな木造住宅。 中に踏み込むと何とも立体的な広がりのある空間。 開口部の高さを周辺とずらし、先に見える緑と空。 白い空間に映える木部と天井の陰影。 自然と座りたくなる心地よい居場所の階段。 とてもすてきな住まいでした。 とても有意義な時間を過ごすことができました。
ありがとうございました。 自立研関東ゼミ第1回『空調の基礎を極める講座(基礎編)』にオンライン参加させていただきました。 講師は「ミライの住宅」代表理事の森こうすけさん。 今年も“基礎の基礎編”ということで、空気線図への多くのプロット作業があり、空調講座の復習として、とても勉強になりました。 講義の復習として、数日前に実測していたエアコンの稼働データを空気線図に落とし込み検討してみました。 実測データ
0.6m × 0.06m × 3.5m/s × 3600s = 453.6㎥/h 空気線図にプロットしてみました。 空気線図から読み取ったエアコンの働き
除湿量の計算
エアコンの顕熱比は約60%。
つまり、60%が温度を下げる働き、残り40%が除湿の働きをしているということになります。 また、昨年エアコンの上部に給気口を設けてから、今回が初めての冷房期となります。 昨年よりも快適になることが期待でき、とても楽しみです。 昨日は、群馬県木造住宅産業協会の総会に参加させていただきました。 総会に先立って行われた勉強会では、「2030年を見据えた住宅に必要な性能とは」というテーマで、これからの住宅に求められる断熱性や耐震性についてお話させていただきました。 「断熱や耐震性能を考えない建築が、人の命を奪うかもしれない」という少し踏み込んだ内容でしたが、参加された皆さまにとって、少しでも意識を高めるきっかけになっていれば幸いです。 群馬県住宅政策課が進めている官民一体の共同事業「コミンカコナイカ」についての説明がありました。
歴史と魅力あふれる古民家を地域の資源として活用し、未来につなげていこうというものです。 古民家を「活用したい人」と「所有していて困っている人」をうまくマッチングさせることで、空き家問題の解決と地域の活性化を同時に目指している点が素晴らしいと感じました。 このプロジェクトを通して、群馬県の素敵な古民家がさらに多くの人に愛され、活用されていくことを期待しています。 昨日は、新住協 関東支部の研修会 「飯塚豊氏に聞く!断熱・構造・意匠、三位一体のプランニングのコツ」 に参加してきました。 講師は、㈱アイプラスアイ設計事務所の飯塚 豊さん。 飯塚さんの著書『間取りの方程式』は以前に拝読しており、これまでにもオンラインセミナーを受講していたので、今回の講話をとても楽しみにしていました。 「内と外との境界部を真っ先に美しくデザインすべき」 屋根や中間領域、開口部といった“境界”のデザインが建築にとって非常に重要であり、まずそこから丁寧に考えるということ。 そして、断面から設計を検討し、構造を整えて“きれいに見せる”ことで、空間全体が美しく整理されていくということ。 一見すると複雑に見える外観も、「立体をところてんのように押し出す」という考え方で構成され、連続性のある美しいフォルムへと導かれていく そのプロセスがとても興味深く感じられました。 「設計の10の手法」では、まず建物全体のフォルムを整え、そのうえで諸条件を踏まえていく。
間取りの計画は最後の最後、10番目に位置づけられているという点も非常に印象的でした。 特に心に残ったのは、「ご用聞きにはならない」という言葉。 収納たっぷり、家事動線優先といった要望にとらわれすぎると、空間が貧しくなり、狭く、生活を楽しめない家になってしまう。 要望は変化するし、要望をただ反映するだけでは、魅力的な建築にはならない。 その敷地にふさわしい住宅を提案することこそが建築の本質である という言葉が、深く胸に響きました。 構造をしっかりと検討し、それを美しく見せることで、伸びやかな空間が生まれ、建築の自由度が広がる そのことを改めて痛感した研修会でした。 とても貴重な学びの機会をいただき、誠にありがとうございました。 先日、住宅デザイン学校の特別講義 建築家・竹原義二先生による「黒板授業」を自由学園明日館にて受講してきました。 竹原先生は、日本建築を丁寧に実測し、そこから読み解いた住宅設計の作法をもとに、ダイナミックな構造と自由で美しい建築を創造されております。 今回の講義では、実測した建物を黒板に見立てた大きなシートに手描きで美しく描画し、そのプロセスから生まれた住宅について解説いただきました。その姿勢と表現に、建築と真摯に向き合う情熱を強く感じました。 事前に先生の著書『竹原義二の視点』を読み込んで講義に臨みましたが、それでも「なぜそのような発想に至るのか」と何度も考えさせられました。そして建築に対する深い思索と熱い想いに圧倒されました。
なかでも強く印象に残ったのは、「建築は自由である」という言葉。構造をしっかり検討することで、建築はより自由になれるという先生の言葉に、深い感銘を受けました。 私自身も、木造の構造を現しで見せる設計が大好きなのですが、さまざまな事情から近年は露出を控えめにしていました。 今回の講義を通して、あらためて自分の設計姿勢を見つめ直す、貴重な機会となりました。 伊礼先生、竹原先生、そしてこのような学びの場を設けてくださった関係者の皆さま、本当にありがとうございました。 六本木の新国立美術館で開催されている「リビング・モダニティ」展へ行ってきました。 新国立美術館は、建築家・黒川紀章の設計。 大きなガラス面と自由曲線で構成された内部空間は、視線と動線が交わり、建築そのものが「流れ」を生み出しているような印象を受けます。 展覧会は、20世紀前半から中盤、いわゆるミッドセンチュリーと呼ばれる時代の建築・家具・生活空間に焦点を当てたもの。建物や家具の形や素材といった表層的なデザインだけでなく、その背景にある「暮らし」や「思想」にまで踏み込んだ、20世紀の“住まいの実験”ともいえる展示構成でした。 展示は、「窓」「台所」「衛生」など、生活機能をテーマにしたゾーンで構成されており、それぞれの空間が暮らしとどう結びついていたのかが丁寧に語られています。 「窓辺」にまつわる展示では ル・コルビュジエがレマン湖畔に建てた小さな家「ヴィラ・ル・ラク」の水平連続窓と、テラスから湖を望む塀の開口が、実物大で再現されてました。 湖の風景を横長のフレームで切り取り、自然と一体になったような感覚を、身体スケールで体験できる貴重な展示でした。 ルイス・カーン設計「フィッシャー邸」の窓。 周囲の風景をダイナミックに取り込むように切られた大開口が再現されていて、その迫力に圧倒されました。 展示室には、こうした名作住宅の縮尺模型も数多く並んでいました。 開口部の取り方、景色との調和、屋根のかたちや建物のフォルムなど、写真や図面からでは気づきにくい建築の意図が、模型を通して感じられます。 模型の説得力、あらためてすごいなと感じました。 入場無料エリアである企画展示室2Eでは、ミース・ファン・デル・ローエの未完のプロジェクト「ロー・ハウス」が、クラウドファンディングによって世界で初めて原寸大で再現されていました。 「ロー・ハウス」は、1930年代からミースが構想していた中庭付き住宅(いわゆるコートハウス)の一つで、これまでは図面の中にしか存在していなかったものです。 実際にその空間に足を踏み入れると、独立した構造と壁に囲まれながらも、まったく閉塞感を感じさせない開放的な空間構成で、「自由な平面」というこの時代の建築思想が随所にあらわれていました。 構造・空間・内装が、それぞれ自立しながらも調和して一つの建築をかたちづくっている。 その自由さに強く惹かれました。 見学を終えて強く感じたのは、
「建築って本当に自由だな」と、先日見学した阿部 勤さんの言葉にあった「正しく古いものは、永遠に新しい」ということ。 今の日本の住宅は、どうしても「間取り、間取り」で、壁と壁とで細かく空間を区切ることが当たり前になっています。 けれど、この展覧会で紹介されていた1920年代〜1970年代の住宅には、そうした発想がほとんど見られませんでした。 空間はもっとおおらかで、ひらかれていて、解放的。 「どう暮らしたいか」「どう在りたいか」といった思想を詰めた自由な建築がそこにはあった気がします。 図面や模型、原寸大の展示を通して、そうした建築家たちのまなざしや哲学が伝わってくる そんな貴重な体験を与えてくれる展覧会でした。 先日、ギャラリーA4で開催中の「建築家・阿部勤のいえ展」を見てきました。 展示の中心には、阿部さんの初期の代表作であり、自邸でもある《中心のある家》の実寸大モックアップが据えられていました。 この住宅は、正方形の平面に対して、1階部分がRC(鉄筋コンクリート)造の壁によって「回の字」に二重に囲まれ、外部と内部を隔てるように「囲う」構成になっています。 その上部には、2階の腰壁から上を取り巻くように水平連続窓が設けられ、木造の屋根がそれらを「覆う」ように架けられており、屋根と窓の関係性が建物全体を包み込むような印象を与えます。 この「囲う」と「覆う」という空間構成、そして外と中を「開く」「閉じる」といった設計操作が、阿部さんの建築の本質を物語っているように感じました。 展示では、そうした建築的な意図が模型を使って色分けされ、非常に丁寧に解説されていました。 ギャラリー中央に再現されたリビング 中心の間では、RCの壁に囲まれながらも、壁芯幅2.1メートルの絶妙な奥行きののダイニングとキッチンが続き、視線の抜けと距離感のバランスがとても心地よく設計されていることが感じられました。 展示にはありませんが、中心の間からテラスを返して見える庭がとても綺麗なのだろうと想像を掻き立てます。 展示スペースには、実際に阿部さんのご自宅で使われていたダイニングテーブルや椅子、調理器具なども並べられており、とてもリアルな展示となっておりました。 やや閉鎖的な「コージーコーナー」にはデイベッドが設けられており、かつて阿部さんご本人が「ここが気持ちいい場所だ」と語っていた映像を拝見したことがあります。 壁で囲われたコーナーで窓から庭を望む光景を想像すると、その言葉の意味がじんわりと伝わってくるようでした。 また、展示の一角には、阿部さんが実際に使用していたデスクや、お気に入りの小物も並べられており、とても見ごたえのある展示でした。しかも、この内容で入場無料というのも驚きです。 「正しく古いものは永遠に新しい」――阿部さんが好んで使っていたというこの言葉の通り、50年の時を経た今でも、阿部さんの建築は斬新で、魅力的に感じられました。
建築家・阿部勤のいえ展 暮らしを愉しむデザイン 昨日は「循環を考える渡邊邸改修Project」の見学会に参加させていただきました。 日本のオーガニックコットンの第一人者であり、一般社団法人サーキュラーコットンファクトリー(CCF)代表理事の渡邊智惠子さんのご自宅をまるごとショールームとし、「捨てられるものを活用したリノベーション」として行われたものです。 改修プロジェクトのテーマは「資源と建築の循環」 できるだけ捨てない、使える物は使う 地球と身体に良い物を使ってつくる という理念のもと、繊維廃材を建築に活かす多様な工夫が施されていました。解体は最小限にとどめられ、産業廃棄物の発生を抑える工夫が随所に見られました。 アップサイクル(廃棄物や使わなくなったものに新たな価値を与えて再利用すること)された素材がふんだんに使われ、渡邊さんのまっすぐな環境への姿勢と、住まいに対するおおらかな愛情が、空間全体にやさしく表れていました。 また、渡邊さんがすべての物は「神様からの贈り物」と表現されていたことも忘れられません。 木も、繊維も、土も、それぞれ自然の循環の中にあり、私たちはそれらを使わせていただいている立場にあり、「建築は、長く愛せるものをつくらないといけない」という渡邊さんの言葉が、心に響きました。 今回の見学で特に関心を持ったのは、サーキュラーコットンボードと繊維由来の断熱材です。 繊維廃材からつくられたサーキュラーコットンボードは、断熱性や吸音性に優れているうえ、加工性・施工性も良好で、画鋲を刺すことも可能なため、掲示スペースのアクセント壁としても活用できます。 90%以上がリサイクル原料という点で、廃棄物削減にも大きく貢献する素材です。 また、セルローズファイバーと同様に使用できる断熱材も紹介されており、性能もセルローズファイバー以上とのことで、とても期待が持てる材料だと感じました。 建築における「環境負荷を減らす」ということは、単にエネルギー効率を高めるだけでなく、素材の選び方やその背景にあるストーリーに目を向けることでもあるのだと、あらためて気づかされました。 今後、このようなアップサイクル素材が多用されていけば、建築の現場にも新しい循環の価値観が根づいていくと思います。 建築は単なる“モノづくり”ではなく、自然と人、そして時間とつながる営みなのだと強く実感しました。 見学会後の懇親会では、主催の結めぐる㈱ 篠崎さんの手づくりによる、体にやさしいお料理がふるまわれました。
とてもおいしく、楽しく、学びのある素敵なヒトトキでした。 このような貴重な体感の場をいただき、本当にありがとうございました。 昨日、伊勢崎市境町の赤レンガ倉庫で開催された「AOFES(あおフェス)」に、娘の中学吹奏楽部が参加するということで聴きに行ってきました。 AOFESは、「伊勢崎はおもしろい。そしてもっと、おもしろく。」をテーマに、音楽や演劇、地元の食などを通じて地域の魅力を再発見し共有するイベントのようです。 この日の出演者は、柿澤秀吉さん、DADANDANさん、松浦たくさん、松川ジェットさん、山口貴大さん、AZALEA PROJECT(劇団)の皆さん、そして娘たちが所属する赤堀中学校吹奏楽部 吹奏楽部もアーティストの一員として、かっこよく紹介されていました。 会場となった赤レンガ倉庫は、今から100年以上前の明治時代に建てられた歴史ある建物です。 かつてこの地域で盛んだった養蚕業のために、繭の保管倉庫として使われていました。 群馬県の重要な産業だった絹産業の歴史を知るうえでも、とても価値のある建物です。 現在ではきれいに整備され、イベントが開催されたり、カフェが入ったりと、地域の人たちが集まる交流の場として活用されています。
この日は、普段の演奏よりもポップでロックな楽曲が多く、吹奏楽部の新しい一面が感じられ、とても素敵な時間を過ごすことができました。 貴重な体験をありがとうございました。 aofes_isesaki |
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