昨日は、住宅デザイン学校主催の中村好文さんの講演会に参加してきました。

会場は、自由学園明日館の講堂。

設計はフランク・ロイド・ライトの弟子である遠藤新氏で、1927年に完成した建物です。

初めて入った講堂でしたが、木造の大きな空間と落ち着いた雰囲気がとても素敵でした。

講演のタイトルは「住宅作家の伏流水」

伏流水とは、川底の砂礫層の下を流れる水のこと。
これまでに見たり、聞いたり、訪ねたり、経験してきたさまざまなことが、自分の中に蓄積され、時間を経て、ふと設計として湧き出てくるもの。

中村好文さんは、学生運動や日本やヨーロッパを旅した記憶、師匠たる方々の建物を見て回った経験など、これまでに積み重ねてきたさまざまな体験についてお話しされました。

そのお話を伺いながら、人間は経験したことのないものを、突然自分の中から生み出すことはできないのだな、と改めて感じました。

さまざまな経験が自分の中に蓄積され、それが時間を経て、いつか設計の中に現れてくる。

そう考えると、普段の経験一つひとつも、建築をつくるための大切なものなのだと思います。

だからこそ、これからもっといろいろな建物を見て、さまざまな場所を訪れ、いろいろな経験を重ねていきたいと思いました。

すぐに設計へ結びつけようとするのではなく、まずは自分の中に蓄えていく。

そして、いつかそれが自然と湧き出てくるような、そんな「伏流水」を自分の中にも少しずつ増やしていけたらと思います。

とても印象に残る講演でした。

ありがとうございました。