みどりのデザイン学校 第3回に参加しました

今回はゲスト講師に建築家・高野保光さんをお迎えし、
「建築と造園の関係」について学びました。

はじめに、高野保光さん設計の「樹傍の家」を見学させていただきました。

平面・立面にわずかなズレを設けながら構成された外観は、
素材の組み合わせやプロポーションが美しく、落ち着いた印象の建物でした。

多様な雑木が美しく植えられ、
建物と一体となって街の景観を形づくっていました。

室内から眺めるそれらの木々は、外からの印象とはまた異なり、
程よく切り取られた美しい存在感がありました。
建築と庭の関係が丁寧に計画されていることを感じました。

屋外のデッキには造作ベンチが設けられており、
腰を下ろすと頭上に木々の葉が広がり、とても心地よい空間でした。
この心地よさこそが、荻野さんがお話しされていた造園の醍醐味なのだと感じました。
遊空間設計室/樹傍の家

高野保光さんの講義では「ズレと住まい」をテーマに、
異なる要素が共存することの豊かさについて語られました。
建物は一つの形にまとめるのではなく、
少しのズレや弱さを持たせることで、
多様な居場所や関係性が生まれるというお話が印象に残りました。

また、粘土をこねて外観を形づくるプロセスや、
窓を開けるときに外部の風景をイメージすること、
外面がそろっていなくても良いという柔軟な考え方など、
設計への向き合い方について、改めて考えるきっかけをいただきました。
お二人のセッションでは、
建築と造園の関係を「ひとつの計画」として捉える視点が共有されました。
荻野さんからは「樹木と一緒に建築を考える」という言葉があり、
植栽と建物を同時に計画することの重要性が語られました。

窓から見える緑の距離感、常緑・落葉の選定、
デッキの広さやフェンスの高さなど、
住まいの快適さを支える細かな工夫の大切さが印象的でした。

敷地の環境や隣地との関係を読み取り、
光や風、緑が暮らしの中でどう作用するかを丁寧に考える。
「緑とともに建築をつくる」という姿勢を、
改めて学ぶことができました。

今回の第3回をもって、みどりのデザイン学校は全日程を終えました。
3回を通して学んだ建築と緑の関係性を、
これからの設計にしっかりと反映していきたいと思います。
貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。