POTOS DESIGN OFFICE
  • Home
  • project
  • Works
    • 設計監理
    • 木造住宅 耐震等級3の設計
    • 高気密高断熱の設計
    • 耐震診断 耐震設計
    • フラット35(中古)適合証明業務
    • 既存住宅状況調査(ホームインスペクション)
    • オリジナル家具
  • デザインビルド
  • Q&A
  • About us
  • Contact
  • blog

BLOG

「塩谷の家」日本エコハウス大賞2025 ノミネート

7/14/2025

 
この度、日本エコハウス大賞ノミネート10作品に「塩谷の家」を選出していただきました。
写真
第9回日本エコハウス大賞 ノミネート作品 結果のお知らせ
日本エコハウス大賞は、専門誌「建築知識ビルダーズ」が主催する、脱炭素社会の実現に貢献する、性能とデザイン性に優れた住宅を評価する設計実例コンテストです。​
写真
連絡をいただいた時は、驚きとともに、喜びで胸がいっぱいになりました。
​
このような素晴らしい機会をくださったお施主様に、心より感謝申し上げます。

また、審査員の先生方には、遅くまでご審査いただき誠にありがとうございました。

そして、多くの方々からお祝いのお言葉をいただき、本当にありがとうございます。​
9月19日に行われる最終審査会では、オンラインにてプレゼンテーションをさせていただきます。
今から緊張しておりますが、精一杯頑張ります。
写真
写真
第9回日本エコハウス大賞 最終審査会
8月27日発売の『建築知識ビルダーズVol.62』に、ノミネート作品が掲載されます。
塩谷の家

外回りの色決め

7/13/2025

 
西国分の家
​外回りの色決め打ち合わせを行いました。
工事が始まると、最初に使用されるのが屋根材です。
屋根の色は、外壁や木部とのバランス、そして周辺環境への配慮も含めて、慎重に検討する必要があります。

また、納期のかかる部材については、早めの色決定と発注が求められるため、外回りについては一通りまとめて検討を進めました。
写真
この日はうっすらと雲のかかる天気でしたが、かえって自然光のもとでの色味が分かりやすく、とても良いタイミングでの打ち合わせとなりました。

ありがとうございました。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
写真
仕上がりのイメージにつきましては、アーキトレンドV-styleを用いて、外観パースを随時ご確認いただきながら設計を進めております。

外壁の板材については、実際に現場で使用したウッドロングエコを塗布した板の写真をもとにマテリアルを作成しており、よりリアルな質感表現が可能になっています。
完成後の姿を具体的にイメージしやすく、提案ツールとしてとても重宝しております。

住まいるLab. 第11回研究会

7/12/2025

 
昨日は郡山市にて、住まいるLab. 主催の勉強会に参加してきました。
講師は、株式会社金内勝彦設計工房の早坂さん。
写真
早坂さんは、設計・申請業務に加え、地盤解析や構造計算、さらに第三者としての現場品質監理も行っておられます。
今回の勉強会では、今年4月に改正された建築基準法について、施行から3か月が経過した現在の審査状況を踏まえたお話をしてくださいました。

特に、法改正によって顕在化してきた「設計者・監理者の責任」についてのお話が印象的でした。
法律文には、「設計者の判断」や「構造計算によって安全を確認」といった文言が随所に見られます。これらを読み解くと、適切な設計を行うためには、やはり構造計算が不可欠であるという結論にいたります。
写真
また、法改正により明記された「鉄筋のフック」に関しても、「審査はしない」というだけで、「省略してよい」という意味ではありません。
設計者が構造計算を行い、その上で安全性を確認したうえで、省略の判断をする必要があるという、重い責任が伴います。

セミナーでは、実務における質疑応答や、実際の現場で起こっている具体的な事例を、豊富な画像とともにご紹介いただきました。
建築士としての責任の重さを、改めて実感する機会ともなりました。

また、見落としがちなポイントにも多く気づかされ、大変有意義で、実務に直結する学びの多い時間となりました。
ありがとうございました。

「下町の小さな家」見学

7/4/2025

 
昨日、建築家・伊礼 智さんが手がけられた「下町の小さな家」を見学させていただきました。
写真
25坪という床面積の中に、美しさ・機能性・心地よさが絶妙なバランスで詰め込まれており、居心地の良い空間が広がっていました。
写真
​開口部から望む豊かな緑が、室内にいながらも自然の気配を身近に感じさせてくれます。
​
天井に照明器具のないリビングは、配置されたスタンドライトたちが柔らかな光を灯し、夕刻には静かで穏やかな時間が流れていました。

各所に工夫された収納や、ゆとりを持たせた水まわりなど、生活のしやすさにしっかりと配慮された設計もとても魅力的でした。

とても素敵な時間を過ごさせていただき、心より感謝申し上げます。
伊礼先生、ご案内いただいた皆さま、貴重な機会をありがとうございました。

地鎮祭

6/29/2025

 
西国分の家
昨日、地鎮祭が執り行われました。
写真
ご親族の皆さまにもご参列いただき、無事にご祈祷を終えることができました。
心より感謝申し上げます。

これから、良いお住まいが無事に完成するよう、全力で取り組んでまいります。
このたびは誠におめでとうございます。
写真
神主様より「鎮物(しずめもの)」をお預かりいたしました。
これは、建物の安全と、そこに暮らすご家族の幸せを願って、建物の基礎の下に納める大切なものです。
いよいよ始まる工事に身が引き締まる思いでした。
写真
当日は日差しが強く、気温は35.9℃(日陰)と非常に高かったものの、相対湿度は32%、絶対湿度は11.83g/kg(DA)と、夏に除湿された室内のような湿度環境で、蒸し暑さを感じることなく、さわやかな晴天となりました。

「目白台の小住宅」の見学会

6/27/2025

 
建築家 若原一貴さんの「目白台の小住宅」の見学会に参加させていただきました。
写真
敷地面積 13坪
建築面積 8.7坪
床面積  23.1坪
都心の住宅街の角地に佇む小さな木造住宅。​
​中に踏み込むと何とも立体的な広がりのある空間。

​開口部の高さを周辺とずらし、先に見える緑と空。
白い空間に映える木部と天井の陰影。
写真
自然と座りたくなる心地よい居場所の階段。
とてもすてきな住まいでした。
写真
とても有意義な時間を過ごすことができました。
ありがとうございました。

2025関東ゼミ第1回 空調の基礎を極める講座(基礎編)

6/24/2025

 
自立研関東ゼミ第1回『空調の基礎を極める講座(基礎編)』にオンライン参加させていただきました。
講師は「ミライの住宅」代表理事の森こうすけさん。
今年も“基礎の基礎編”ということで、空気線図への多くのプロット作業があり、空調講座の復習として、とても勉強になりました。
写真

講義の復習として、数日前に実測していたエアコンの稼働データを空気線図に落とし込み検討してみました。
写真
写真
実測データ
  • エアコン吸込み空気:26.8℃・53%
  • 吹き出し空気:10℃・96%
  • 風速:3.5m/s
  • 吹き出し口寸法:0.6m × 0.06m
風量の計算
0.6m × 0.06m × 3.5m/s × 3600s = 453.6㎥/h
写真
空気線図にプロットしてみました。
写真
空気線図から読み取ったエアコンの働き
  • 比エンタルピー差:56.8 - 28.5 = 28.3kJ/kg(DA)
  • 熱量換算:28.3kJ/kg ÷  3  ≒ 9.43Wh/㎥
  • エアコン能力:9.43Wh/㎥ × 風量453.6㎥/h = 約4277W
除湿量の計算
  • 絶対湿度差:11.8 - 7.4 = 4.4g/kg(DA)
  • 空気量 → 重量変換:453.6㎥/h ÷ 0.83㎥/kg = 546.5kg/h
  • 除湿量:546.5kg/h × 4.4g/kg = 2404g/h ≒ 2.4L/h
 1時間あたり約2.4Lの除湿が行われていることになります。
エアコンの顕熱比は約60%。
つまり、60%が温度を下げる働き、残り40%が除湿の働きをしているということになります。

​また、昨年エアコンの上部に給気口を設けてから、今回が初めての冷房期となります。
昨年よりも快適になることが期待でき、とても楽しみです。

群馬県木造住宅産業協会総会

6/21/2025

 
昨日は、群馬県木造住宅産業協会の総会に参加させていただきました。
総会に先立って行われた勉強会では、「2030年を見据えた住宅に必要な性能とは」というテーマで、これからの住宅に求められる断熱性や耐震性についてお話させていただきました。
写真
「断熱や耐震性能を考えない建築が、人の命を奪うかもしれない」という少し踏み込んだ内容でしたが、参加された皆さまにとって、少しでも意識を高めるきっかけになっていれば幸いです。

​

写真
群馬県住宅政策課が進めている官民一体の共同事業「コミンカコナイカ」についての説明がありました。
歴史と魅力あふれる古民家を地域の資源として活用し、未来につなげていこうというものです。

古民家を「活用したい人」と「所有していて困っている人」をうまくマッチングさせることで、空き家問題の解決と地域の活性化を同時に目指している点が素晴らしいと感じました。
​このプロジェクトを通して、群馬県の素敵な古民家がさらに多くの人に愛され、活用されていくことを期待しています。
コミンカコナイカ

新住協 関東支部研修会「飯塚豊氏に聞く!断熱・構造・意匠、三位一体のプランニングのコツ」

6/19/2025

 
昨日は、新住協 関東支部の研修会
「飯塚豊氏に聞く!断熱・構造・意匠、三位一体のプランニングのコツ」
に参加してきました。

講師は、㈱アイプラスアイ設計事務所の飯塚 豊さん。
飯塚さんの著書『間取りの方程式』は以前に拝読しており、これまでにもオンラインセミナーを受講していたので、今回の講話をとても楽しみにしていました。
写真
「内と外との境界部を真っ先に美しくデザインすべき」
屋根や中間領域、開口部といった“境界”のデザインが建築にとって非常に重要であり、まずそこから丁寧に考えるということ。
そして、断面から設計を検討し、構造を整えて“きれいに見せる”ことで、空間全体が美しく整理されていくということ。
一見すると複雑に見える外観も、「立体をところてんのように押し出す」という考え方で構成され、連続性のある美しいフォルムへと導かれていく
そのプロセスがとても興味深く感じられました。
「設計の10の手法」では、まず建物全体のフォルムを整え、そのうえで諸条件を踏まえていく。
間取りの計画は最後の最後、10番目に位置づけられているという点も非常に印象的でした。

特に心に残ったのは、「ご用聞きにはならない」という言葉。
収納たっぷり、家事動線優先といった要望にとらわれすぎると、空間が貧しくなり、狭く、生活を楽しめない家になってしまう。
要望は変化するし、要望をただ反映するだけでは、魅力的な建築にはならない。
その敷地にふさわしい住宅を提案することこそが建築の本質である
という言葉が、深く胸に響きました。

構造をしっかりと検討し、それを美しく見せることで、伸びやかな空間が生まれ、建築の自由度が広がる
​そのことを改めて痛感した研修会でした。

とても貴重な学びの機会をいただき、誠にありがとうございました。

竹原義二先生の黒板授業

6/8/2025

 
先日、住宅デザイン学校の特別講義 建築家・竹原義二先生による「黒板授業」を自由学園明日館にて受講してきました。
​
竹原先生は、日本建築を丁寧に実測し、そこから読み解いた住宅設計の作法をもとに、ダイナミックな構造と自由で美しい建築を創造されております。
​
今回の講義では、実測した建物を黒板に見立てた大きなシートに手描きで美しく描画し、そのプロセスから生まれた住宅について解説いただきました。その姿勢と表現に、建築と真摯に向き合う情熱を強く感じました。
写真
事前に先生の著書『竹原義二の視点』を読み込んで講義に臨みましたが、それでも「なぜそのような発想に至るのか」と何度も考えさせられました。そして建築に対する深い思索と熱い想いに圧倒されました。

なかでも強く印象に残ったのは、「建築は自由である」という言葉。構造をしっかり検討することで、建築はより自由になれるという先生の言葉に、深い感銘を受けました。

私自身も、木造の構造を現しで見せる設計が大好きなのですが、さまざまな事情から近年は露出を控えめにしていました。
今回の講義を通して、あらためて自分の設計姿勢を見つめ直す、貴重な機会となりました。

伊礼先生、竹原先生、そしてこのような学びの場を設けてくださった関係者の皆さま、本当にありがとうございました。

リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s

6/6/2025

 
六本木の新国立美術館で開催されている「リビング・モダニティ」展へ行ってきました。
新国立美術館は、建築家・黒川紀章の設計。
大きなガラス面と自由曲線で構成された内部空間は、視線と動線が交わり、建築そのものが「流れ」を生み出しているような印象を受けます。
写真
展覧会は、20世紀前半から中盤、いわゆるミッドセンチュリーと呼ばれる時代の建築・家具・生活空間に焦点を当てたもの。建物や家具の形や素材といった表層的なデザインだけでなく、その背景にある「暮らし」や「思想」にまで踏み込んだ、20世紀の“住まいの実験”ともいえる展示構成でした。

展示は、「窓」「台所」「衛生」など、生活機能をテーマにしたゾーンで構成されており、それぞれの空間が暮らしとどう結びついていたのかが丁寧に語られています。
「窓辺」にまつわる展示では
​ル・コルビュジエがレマン湖畔に建てた小さな家「ヴィラ・ル・ラク」の水平連続窓と、テラスから湖を望む塀の開口が、実物大で再現されてました。
湖の風景を横長のフレームで切り取り、自然と一体になったような感覚を、身体スケールで体験できる貴重な展示でした。
写真
ルイス・カーン設計「フィッシャー邸」の窓。
周囲の風景をダイナミックに取り込むように切られた大開口が再現されていて、その迫力に圧倒されました。
写真

展示室には、こうした名作住宅の縮尺模型も数多く並んでいました。
開口部の取り方、景色との調和、屋根のかたちや建物のフォルムなど、写真や図面からでは気づきにくい建築の意図が、模型を通して感じられます。
模型の説得力、あらためてすごいなと感じました。
写真
入場無料エリアである企画展示室2Eでは、ミース・ファン・デル・ローエの未完のプロジェクト「ロー・ハウス」が、クラウドファンディングによって世界で初めて原寸大で再現されていました。

「ロー・ハウス」は、1930年代からミースが構想していた中庭付き住宅(いわゆるコートハウス)の一つで、これまでは図面の中にしか存在していなかったものです。

実際にその空間に足を踏み入れると、独立した構造と壁に囲まれながらも、まったく閉塞感を感じさせない開放的な空間構成で、「自由な平面」というこの時代の建築思想が随所にあらわれていました。

構造・空間・内装が、それぞれ自立しながらも調和して一つの建築をかたちづくっている。
その自由さに強く惹かれました。
写真
見学を終えて強く感じたのは、
「建築って本当に自由だな」と、先日見学した阿部 勤さんの言葉にあった​「正しく古いものは、永遠に新しい」ということ。

今の日本の住宅は、どうしても「間取り、間取り」で、壁と壁とで細かく空間を区切ることが当たり前になっています。
けれど、この展覧会で紹介されていた1920年代〜1970年代の住宅には、そうした発想がほとんど見られませんでした。

空間はもっとおおらかで、ひらかれていて、解放的。
「どう暮らしたいか」「どう在りたいか」といった思想を詰めた自由な建築がそこにはあった気がします。
​
図面や模型、原寸大の展示を通して、そうした建築家たちのまなざしや哲学が伝わってくる
そんな貴重な体験を与えてくれる展覧会でした。
リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s

建築家 阿部勤のいえ展

5/24/2025

 
先日、ギャラリーA4で開催中の「建築家・阿部勤のいえ展」を見てきました。
写真
展示の中心には、阿部さんの初期の代表作であり、自邸でもある《中心のある家》の実寸大モックアップが据えられていました。
この住宅は、正方形の平面に対して、1階部分がRC(鉄筋コンクリート)造の壁によって「回の字」に二重に囲まれ、外部と内部を隔てるように「囲う」構成になっています。
その上部には、2階の腰壁から上を取り巻くように水平連続窓が設けられ、木造の屋根がそれらを「覆う」ように架けられており、屋根と窓の関係性が建物全体を包み込むような印象を与えます。
写真
この「囲う」と「覆う」という空間構成、そして外と中を「開く」「閉じる」といった設計操作が、阿部さんの建築の本質を物語っているように感じました。
展示では、そうした建築的な意図が模型を使って色分けされ、非常に丁寧に解説されていました。
写真
ギャラリー中央に再現されたリビング 中心の間では、RCの壁に囲まれながらも、壁芯幅2.1メートルの絶妙な奥行きののダイニングとキッチンが続き、視線の抜けと距離感のバランスがとても心地よく設計されていることが感じられました。
展示にはありませんが、中心の間からテラスを返して見える庭がとても綺麗なのだろうと想像を掻き立てます。
写真
展示スペースには、実際に阿部さんのご自宅で使われていたダイニングテーブルや椅子、調理器具なども並べられており、とてもリアルな展示となっておりました。
写真
やや閉鎖的な「コージーコーナー」にはデイベッドが設けられており、かつて阿部さんご本人が「ここが気持ちいい場所だ」と語っていた映像を拝見したことがあります。
壁で囲われたコーナーで窓から庭を望む光景を想像すると、その言葉の意味がじんわりと伝わってくるようでした。
写真
また、展示の一角には、阿部さんが実際に使用していたデスクや、お気に入りの小物も並べられており、とても見ごたえのある展示でした。​しかも、この内容で入場無料というのも驚きです。
写真
「正しく古いものは永遠に新しい」――阿部さんが好んで使っていたというこの言葉の通り、50年の時を経た今でも、阿部さんの建築は斬新で、魅力的に感じられました。

建築家・阿部勤のいえ展  暮らしを愉しむデザイン 

循環を考える渡邊邸改修Project

5/21/2025

 
昨日は「循環を考える渡邊邸改修Project」の見学会に参加させていただきました。
日本のオーガニックコットンの第一人者であり、一般社団法人サーキュラーコットンファクトリー(CCF)代表理事の渡邊智惠子さんのご自宅をまるごとショールームとし、「捨てられるものを活用したリノベーション」として行われたものです。

改修プロジェクトのテーマは「資源と建築の循環」
​
できるだけ捨てない、使える物は使う
地球と身体に良い物を使ってつくる

という理念のもと、繊維廃材を建築に活かす多様な工夫が施されていました。解体は最小限にとどめられ、産業廃棄物の発生を抑える工夫が随所に見られました。
アップサイクル(廃棄物や使わなくなったものに新たな価値を与えて再利用すること)された素材がふんだんに使われ、渡邊さんのまっすぐな環境への姿勢と、住まいに対するおおらかな愛情が、空間全体にやさしく表れていました。

写真
​また、渡邊さんがすべての物は「神様からの贈り物」と表現されていたことも忘れられません。
木も、繊維も、土も、それぞれ自然の循環の中にあり、私たちはそれらを使わせていただいている立場にあり、「建築は、長く愛せるものをつくらないといけない」という渡邊さんの言葉が、心に響きました。
写真


​今回の見学で特に関心を持ったのは、サーキュラーコットンボードと繊維由来の断熱材です。
写真
繊維廃材からつくられたサーキュラーコットンボードは、断熱性や吸音性に優れているうえ、加工性・施工性も良好で、画鋲を刺すことも可能なため、掲示スペースのアクセント壁としても活用できます。
90%以上がリサイクル原料という点で、廃棄物削減にも大きく貢献する素材です。
写真
また、セルローズファイバーと同様に使用できる断熱材も紹介されており、性能もセルローズファイバー以上とのことで、とても期待が持てる材料だと感じました。
建築における「環境負荷を減らす」ということは、単にエネルギー効率を高めるだけでなく、素材の選び方やその背景にあるストーリーに目を向けることでもあるのだと、あらためて気づかされました。
写真
今後、このようなアップサイクル素材が多用されていけば、建築の現場にも新しい循環の価値観が根づいていくと思います。
建築は単なる“モノづくり”ではなく、自然と人、そして時間とつながる営みなのだと強く実感しました。
写真
写真
見学会後の懇親会では、主催の結めぐる㈱ 篠崎さんの手づくりによる、体にやさしいお料理がふるまわれました。
​とてもおいしく、楽しく、学びのある素敵なヒトトキでした。
このような貴重な体感の場をいただき、本当にありがとうございました。

AOFES

5/19/2025

 
昨日、伊勢崎市境町の赤レンガ倉庫で開催された「AOFES(あおフェス)」に、娘の中学吹奏楽部が参加するということで聴きに行ってきました。
写真
AOFESは、「伊勢崎はおもしろい。そしてもっと、おもしろく。」をテーマに、音楽や演劇、地元の食などを通じて地域の魅力を再発見し共有するイベントのようです。
​
この日の出演者は、柿澤秀吉さん、DADANDANさん、松浦たくさん、松川ジェットさん、山口貴大さん、AZALEA PROJECT(劇団)の皆さん、そして娘たちが所属する赤堀中学校吹奏楽部 吹奏楽部もアーティストの一員として、かっこよく紹介されていました。
写真
会場となった赤レンガ倉庫は、今から100年以上前の明治時代に建てられた歴史ある建物です。
かつてこの地域で盛んだった養蚕業のために、繭の保管倉庫として使われていました。
​群馬県の重要な産業だった絹産業の歴史を知るうえでも、とても価値のある建物です。
写真
現在ではきれいに整備され、イベントが開催されたり、カフェが入ったりと、地域の人たちが集まる交流の場として活用されています。

この日は、普段の演奏よりもポップでロックな楽曲が多く、吹奏楽部の新しい一面が感じられ、とても素敵な時間を過ごすことができました。
貴重な体験をありがとうございました。

aofes_isesaki

鳩山見学会

5/14/2025

 
昨日は、マテックス㈱主催による㈱夢・建築工房さんの中古再販住宅の見学と、マテックス社・鳩山センターの見学会に参加させていただきました。

まずは、昨年8月にも見学させていただいた夢・建築工房さんの鳩山ニュータウン再販物件へ。
前回はまだ工事中でしたが、外構までしっかり整い、内外観ともに美しく仕上がった完成形を拝見することができました。
外壁の板張りは、時間の経過とともに風合いを深めており、板塀の佇まいや整えられた植栽とも相まって、落ち着きと上質さを感じる外観でした。
室内も、素材の選定から施工まで非常に丁寧に仕上げられており、築45年以上の住宅とは思えない、まるで新築のような仕上がりでした。

また、2階ホールに設置された冷房用エアコンについて、各室からのリターン換気により空気を循環させる工夫がなされており、1台で十分な冷房効果を発揮できる仕組みになっていました。
岸野社長からは、その施工上の工夫についても詳しくご説明いただき、大変参考になりました。

岸野社長は、自社物件の仕様や採用している工法、社内の取り組みや協力会社との連携の在り方まで、包み隠さずオープンにお話しくださいました。「ライバルではなく、みんなで良いものをつくっていきたい」姿勢に深い感銘を受けました。
写真
その後、マテックス社の鳩山センターへ移動し、今後の製品や環境対応に関する説明と、新工場でのガラスおよびサッシの製造工程の見学をさせていただきました。
写真
一般社団法人ロングライフラボの清水さんからは、地球温暖化の現状や異常気象、そしてそれに関連する研究データなどをもとに、環境問題の深刻さについてお話がありました。「想像以上に早く対策を講じる必要がある」という現実を突きつけられ、改めて環境負荷の軽減に向けた取り組みの重要性を認識させられました。

また、同社の新井さんからは、マテックス社が手がける製品や、会社全体で取り組むリサイクルや環境配慮の姿勢について伺いました。新工場での見学では、環境に配慮した製造プロセスに加え、製品の「良い点」だけでなく「改善すべき点」にも率直に言及されており、その誠実な姿勢に企業としての社会的責任を強く感じました。
写真
見学の合間には、展示ブースも拝見させていただきました。
サッシ部材や高断熱・パッシブハウス仕様の壁断面の実物モックなどが展示されており、実際の構造や素材を目で見て確認できる貴重な機会となりました。新たに知ることのできた建材も多く、今後の設計や施工に活かせる実りの多い一日でした。
写真
住宅の高性能化に関する具体的なノウハウだけでなく、企業としての取り組み姿勢や環境への意識など、非常に多くの学びがありました。
​夢・建築工房さん、マテックスさん、そしてご案内くださった皆さまに、心より感謝申し上げます。
​ありがとうございました。

お引き渡し

4/7/2025

 
新川の家
お引き渡しとなりました。

オーナー様と初めてお会いしたのは、約3年前になります。
5年ほど前からお住まいづくりをご検討され、数社をご覧になったうえで当社にお越しいただき、
「家づくりのパートナーを探し始めてから2年間で、初日に“ここだ!”と思えたのは本当に岡地さんが初めてです!」
と、大変うれしいお言葉を頂戴しました。
お住まいづくりに携わることができ、とても光栄であるとともに、心より感謝の気持ちでいっぱいです。
写真
お子様がデッキで楽しそうに遊んでいる姿がとても微笑ましく、また、お子様から素敵なお手紙をいただき、思わず涙が出そうになってしまいました。

ありがとうございました。
写真
新川の家は、耐震等級3、Ua値=0.25W/(m²・K)の断熱等級7、C値=0.3cm²/m²を達成した高気密・高断熱の省エネルギー住宅です。
自然素材を多く使用し、永く安心して暮らしていただけるお住まいとなりました。

これからもご家族皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。

改めまして、竣工おめでとうございます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

構造塾マスターコース

4/1/2025

 
昨年4月から構造塾のマスターコース(構造計算技術者の育成コンサルティング)を受講し、約1年間の学びが終了しました。
講義では、佐藤塾長が構造計算書や木造軸組工法住宅の許容応力度設計(通称グレー本)の解説を繰り返し行い、読んだだけでは理解しづらいグレー本の内容や構造設計の考え方を、スケッチや資料をもとにイメージしやすく丁寧に説明してくださいました。
また、実務で生じるさまざまな疑問について質問できる環境があり、他の受講者の質問を聞くことでも知識の幅が広がりました。私自身も多くの質問をさせていただき、それに対する回答が大変勉強になりました。​
​
写真
本日4月1日より建築基準法が改正され、新たな壁量計算の方法がはじまりました。
建物の屋根や壁の重さに対する柱の長さの規定などが細かくなり、より複雑になりましたが、許容応力度計算を軸にした設計を行うことで、建築基準法改正による細かい変更に左右されることなく、合理的な設計が可能になると思います。

壁量計算では対応しきれない勾配屋根や高さの違う耐力壁、水平構面の強度バランス、スキップフロアやL型の不整形な建物の設計も、許容応力度計算によって適切に検討できます。
こうした要素を考慮するには、壁量計算では限界があり、許容応力度計算が必要不可欠です。
つまり、「きちんとした設計をする」=「許容応力度計算をする」という考え方に結びつきます。

マスターコースでは細かな計算演習は行いませんが、構造計算の根拠となるグレー本の内容を少しずつ理解することで、構造計算書を読み取る力がつき、構造計算を行った際に発生するエラーにも対応できるようになり、初期設計から無駄のない安全で合理的なプランを立てられるようになると思います。
​
この1年間の学びを振り返ると、構造設計の考え方そのものを深める貴重な機会だったと感じます。
繰り返しの解説を通じて理解を深め、実務に活かせる知識として少しずつですが定着させることができたと思います。
今後も引き続き学びながら、より良い設計を目指していきたいと思います。
構造塾​ https://www.ms-structure.co.jp/

巣立ち

3/31/2025

 
今日、息子が大学進学のために家を出ました。

後期試験で合格が決まったのが約10日前。
申し込んでいた寮にも無事入れることが決まり、最低限の準備だけで済んだのは助かりました。
それでも、あれこれと支度を進めるうちに、少しずつ寂しさが募ってきました。

そして今日、妻と一緒に駅まで送りました。
あっさりと改札を抜けていく息子。

涙もろい私たち夫婦ですが、意外にも妻はにこやかに見送っています。
一方で私は、涙をこらえるのが精一杯でした。


行き先はすぐ隣の県…
決して遠くはありません。
それでも、18年間一緒に過ごした息子が旅立つとなると、胸がいっぱいになります。

これから、たくさんのことを学び、楽しい大学生活を送ってほしい。
写真
息子を見送ったのは、最寄りのJR国定駅。
目黒蓮さんと川口春奈さん主演のドラマ『silent』の撮影が行われた、隠れた聖地でもあります。

オープンハウス

3/10/2025

 
新川の家
オープンハウスを開催させていただきました。

現在、お住まいづくりを進めているお客様や、見学を希望された建築関係の方々にご来場いただきました。

開催にご協力いただいたお施主様、そしてお越しいただいた皆様に、心より感謝申し上げます。
写真
木材や塗り壁の温かみのある質感に、お気に入りの家具を設えた、素敵な建物に仕上がりました。
写真
3月8日は薄曇りで、気温も最高6℃程度と低く、午後からは小雪がちらつく寒い日でした。しかし、前日から試運転していた床下エアコンを朝9時に停止しても、室温は21℃程度を維持し、一日無暖房でもとても暖かく過ごせました。
​快適な空間をご体感いただけたことと思います。

誠にありがとうございました。

ウッドデッキ

3/8/2025

 
新川の家
ウッドデッキが設置されました。
写真
フレームは桧材でウッドロングエコ水槽浸け塗りした物を、ポーチ柱を利用して挟み込むように根太組み
束の下部には耐候性ゴムをはっております。
写真
二次元の図面では表現しきれい部分も多く
大工さんとSketchupでファイルを共有し、確認しながらスムーズに作業が進められました。
写真
久しぶりに10㎝くらいの降雪となりました
足元の悪い中作業していただき本当に感謝です。
写真
デッキ材は屋久杉の38㎜ ウッドロングエコ水槽浸け塗り
とても良い質感です。
写真
デッキ先端の階段部分
雨ざらしとなる部分は
​マルチポストの束に
お守りの防水シート
基礎パッキンを下に仕込んで耐久性向上を期待します。
写真
写真
デッキが張りあがりました。
​とても良い仕上がりです。
写真
最後に木製スクリーンも設置され、木工事及びデッキが完成です。
とても綺麗に仕上がりました。
ありがとうございました。

気密測定

3/1/2025

 
新川の家
気密測定を行いました。
写真
結果は、C値=0.3cm²/m²
​良い結果が得られました。
写真
C値(相当隙間面積)とは、家の延床面積に対する「隙間面積」の割合を示す数値です。
​床面積1㎡あたりに何㎠の隙間があるかを表す指標となります。

隙間相当面積は31㎠
一辺約5.6㎝角の隙間となります。


新川の家は
Ua値=0.25W/(m²‣K)、断熱等級7
C値=0.3cm²/m²の​高気密高断熱住宅となります。


スキップフロアの構造計算

2/22/2025

 
西国分の家
構造計算が概ねまとまりました。
​
大屋根の平屋で床下収納とロフトのあるスキップフロアプランとなります。
構造計算ソフト「ホームズ君」では平屋のスキップフロアには対応しておらず、2階建てとして検討しました。
写真
1階に対して2階が小さい場合や、大屋根のプランでは、2階に多くの地震力がかかり、屋根の強い水平構面と壁量が必要となります。
また、スキップフロアプランでは高さの違うゾーンごとの偏心率や壁量等の検討も必要なため、最後は慎重に少しずつ修正を加える必要があり、スキップフロアのバランスを取るために、いろいろ試行錯誤しながら調整を行いました。
写真
大屋根プランや、登り梁での耐力壁の高さが変わる計算、スキップフロアなどは、建築基準法上の壁量計算や品確法の計算では対応できず、許容応力度計算しか正しく計算することができないとされています。
​
プランを進めながら、水平構面や壁の強さのバランスを整えて配置を調整したり、基礎配筋の本数を考慮した基礎プランを検討したりと、意匠設計と並行して検討を進めないと手戻りが多くなるため、木造住宅の構造計算の内製化は必須であると感じます。

珪藻土 KEISOUDO

2/17/2025

 
新川の家
​珪藻土塗りが完了しました。
写真
KEISOUDO-PLASTER

自然素材の珪藻土・ゼオライト・シラス・漆喰・等々がバランス良くブレンドされ、室内の空気環境を清浄化します。
​
ホワイトのCOTTONはマットで綺麗な仕上がりです。
写真
完成が楽しみです。

ウッドロングエコ水槽浸け塗り

2/13/2025

 
新川の家
ウッドデッキ材の木材保護塗料「ウッドロングエコ」
床材と下地材が結構な量となるので
水槽浸け塗りを行っていただきました。
写真
床材には屋久杉デッキ材
骨組みには桧材を採用しました。

​通常、刷毛やローラーで塗布することが多いですが、
今回は施工効率を考え、大きな水槽にウッドロングエコの溶液を用意し、
木材を丸ごと浸ける方法を採用しました。
これにより、短時間で均一に塗布でき、
木材の内部までしっかりと成分が浸透します。
写真
塗布後の木材は、しばらく乾燥させてから施工に使用します。
乾燥するにつれ、独特の風合いが現れ、
経年変化による味わいが楽しめるのもウッドロングエコの特徴です。
今回の水槽浸け塗りによって、より長持ちするウッドデッキになることを期待しています。

地盤調査

2/7/2025

 
西国分の家
地盤調査を行いました。
写真
SWS試験(スクリューウエイト貫入試験)は、建築物の基礎設計に必要な地盤の強度や支持力を調査するための試験方法の一つです。
戸建て住宅や小規模建築物の地盤調査として広く採用されています。

SWS試験では、先端にスクリュー(ねじ状の羽根)が付いたロッド(鉄棒)を地面に垂直に立て、
25kg・50kg・75kg・100kgの荷重のみで沈下(自沈)するかを確認し、次にスクリューを25cm貫入させるために必要な回転数を測定します。

回転数が多いほど地盤が硬いことを示し、荷重のみで貫入する場合は軟弱地盤の可能性が高くなります。
写真
翌日には結果が出まして、良好な地盤であることが確認できました。
ありがとうございました。
<<前へ
    最新記事はこちら

    カテゴリー

    すべて
    井野町の家
    塩谷の家
    元総社の家
    山西の家
    上新田の家
    新川の家
    神保原の家
    世良田の家
    西国分の家
    西小保方の家
    西片貝の家
    折之口の家
    炭火ビストロ
    鼻毛石の家
    保泉の家

    アーカイブ

    7月 2025
    6月 2025
    5月 2025
    4月 2025
    3月 2025
    2月 2025
    1月 2025
    12月 2024
    11月 2024
    10月 2024
    9月 2024
    8月 2024
    7月 2024
    6月 2024
    5月 2024
    4月 2024
    3月 2024
    2月 2024
    1月 2024
    12月 2023
    11月 2023
    10月 2023
    9月 2023
    8月 2023
    7月 2023
    6月 2023
    5月 2023
    4月 2023
    3月 2023
    2月 2023
    1月 2023
    12月 2022
    11月 2022
    10月 2022
    9月 2022
    8月 2022
    7月 2022
    6月 2022
    5月 2022
    4月 2022
    3月 2022
    2月 2022
    1月 2022
    12月 2021
    11月 2021
    10月 2021
    9月 2021
    8月 2021
    7月 2021
    6月 2021
    5月 2021
    4月 2021
    3月 2021
    2月 2021
    1月 2021
    12月 2020
    11月 2020
    10月 2020
    9月 2020
    8月 2020
    7月 2020
    6月 2020
    5月 2020
    4月 2020
    3月 2020
    2月 2020
    1月 2020
    12月 2019
    11月 2019
    10月 2019
    9月 2019
    8月 2019
    7月 2019
    6月 2019
    5月 2019
    4月 2019
    3月 2019


    ​​​㈱POTOS DESIGN  OFFICE
    岡地貴文

    無垢の木と自然素材を使用した心地よい空間をデザインする建築設計事務所です


    旧ブログページはこちら

    Blogトップへ

    RSSフィード

お問い合わせはこちら
Copyright © 2020   POTOS DESIGN OFFICE  Co., Ltd.
  • Home
  • project
  • Works
    • 設計監理
    • 木造住宅 耐震等級3の設計
    • 高気密高断熱の設計
    • 耐震診断 耐震設計
    • フラット35(中古)適合証明業務
    • 既存住宅状況調査(ホームインスペクション)
    • オリジナル家具
  • デザインビルド
  • Q&A
  • About us
  • Contact
  • blog