矢原の家

秋雨前線の影響で、なかなか天気が安定しませんが、雨の合間を縫って外部の耐力面材工事が進んでおります。

耐力壁には構造用合板を使用し、柱や梁などの軸組みとの間には、制震テープを施工しています。

制震テープは、地震の際に軸組みと構造用合板の間に生じる変形を利用して、地震のエネルギーを吸収するものです。

耐震で建物の強度を確保し、さらに制震によって地震時の揺れを抑えるという考え方です。

制震テープ|アイディールブレーン

構造用合板の耐力壁は、使用する釘の種類や太さ、間隔などによって壁倍率が変わります。

今回は、2.5倍と3.7倍の高倍率を使い分け、許容応力度計算のもと、偏心率のバランスを見ながら耐力壁を配置しています。

ただ、壁倍率の高い耐力壁を使えば建物が強くなるというものでもなく、耐力壁を建物全体にバランスよく配置することが重要になります。

完成すると見えなくなってしまう部分ですが、こうしたところにも、地震に対する備えをしています。


現場で構造用合板のラベルを確認してみると、「壁倍率5倍」という表示がありました。

調べてみると、東京合板工業組合・東北合板工業組合では、厚9mmの全層カラマツ・全層ベイマツ構造用合板について、木造軸組構法の壁倍率5.0の国土交通大臣認定を取得しているようです。

国産合板高強度耐力壁-木造軸組構法-(東京合板工業組合・東北合板工業組合)

9㎜厚さでは3.7倍までだった構造用合板の選択肢に、5倍という選択肢が加わることで、構造計画の可能性がまた少し広がりそうです。