「構造塾カンファレンス2026」に参加してきました。

年に一度、構造塾のマスターコース受講者や企業コンサルの関係者を対象に開催される勉強会・交流会です。

普段はZoomでやり取りしているグループコンサルのメンバーの皆さんとも、直接お会いして交流できる貴重な機会となっています。

株式会社M’s構造設計さんのご厚意により、毎年無料で開催していただいている大変ありがたい会です。

佐藤塾長による講演。

「耐震等級3は当たり前。その先の『住み続けられる耐震性能』とは」

今年発生した熊本地震による建物の被害状況などを踏まえ、地震後も住み続けられる住宅の耐震性能についてお話を伺いました。

大きな地震でも倒壊しないことはもちろん、地震後も安心して暮らし続けられること。そのためにも、耐震等級3をしっかりと確保した建物をつくることの大切さを、改めて感じました。

株式会社アーキロイドの藤平さんからは、AIを活用した構造設計システムについてのお話。

急速に発展するAI技術を構造計算に取り入れ、より使いやすい設計ツールとして、温熱計算なども含めた新しいプログラムを近々発表されるとのことでした。

AIによって、これからの設計業務がどのように変わっていくのか、とても興味深い内容でした。

株式会社Be-Doの戸成さんからは、微動探査についての報告。

微動探査の仕組みや、熊本地震の被災地で実施された無料診断の状況、地盤の固有周期の実測結果などについてご説明いただきました。

地盤の揺れやすさや建物の特性を数値として捉え、目に見えない揺れの特性を客観的に把握することの有効性を感じました。

東京大学の前先生からは、環境塾の活動についてのお話。

過度な性能競争や住宅の高価格化を進めるのではなく、誰もが手の届く価格で、十分な性能を備えた「普通にいい家」を、地域の工務店が広く届けていくことの大切さについてお話しいただきました。

また、エアコンなどの設備についても、特別な仕組みに頼るのではなく、誰もが理解でき、将来の交換やメンテナンスがしやすい住まいが良いという考え方も印象に残りました。

住宅の性能を高めることはもちろん大切ですが、建築費用や将来の維持管理まで含めて、住まいのあり方を考える必要があると改めて感じました。

ほかにも盛りだくさんの講演内容で、大変勉強になりました。

その後の交流会、二次会でも、全国から集まった皆さんとさまざまなお話をさせていただきました。

特に驚いたのが、皆さんのAIの活用方法です。

設計業務をはじめ、さまざまな場面でAIを使いこなされており、その活用の幅や進化の速さには本当に驚かされました。

構造のことだけでなく、これからの設計業務についても多くの刺激をいただいた一日となりました。

佐藤塾長をはじめ、M’s構造設計の皆様、ご登壇いただいた皆様、そして交流させていただいた皆様、大変貴重な機会をいただきありがとうございました。