昨日は、東京都東村山市にある相羽建設さんの「つむじ」へ。
つむじ10周年の特別企画として開催された、造園家・小林賢二さんのセミナー「庭づくりを楽しむ・緑のある暮らしを楽しむ」に参加してきました。

「つむじ」は、相羽建設さんが運営するモデルハウスを中心とした施設で、住まいや暮らしに関するさまざまなイベントやワークショップなどが開催されています。
敷地内には、伊礼智さん設計の「i-works2015」や、小泉誠さんがインフィルデザインを手掛けた3階建木造ドミノ住宅、小泉誠さん設計の小さな建物「舎庫」などがあり、それぞれの建物をつなぐように庭が広がっています。
その庭の造園デザインを手掛けたのが、今回講師を務められた小林賢二さんです。
今回のセミナーでは、つむじの庭に植えられている樹木の中から約40種類を取り上げ、それぞれの樹木の特徴や、実際の住宅の庭でどのように組み合わせているのかなど、これまでの経験や施工事例を交えながらお話しいただきました。

紅葉の時期を考えた樹木の組み合わせや、花の色の取り合わせ、枝の伸び方や幹の太り方、樹高の変化など、植えたときだけでなく、年月を重ねた先の姿まで考えた庭づくり。
また、暑さに強い木、弱い木、それぞれの性質や植える場所による違いなど、小林さんご自身の経験をもとにしたお話をたくさん伺うことができました。
つむじの庭も完成から10年。
植えた当初から残っている木もあれば、環境に合わず姿を消したもの、新たに加わったものもあるそうです。
庭は完成したときが完成ではなく、木々が成長し、季節を繰り返しながら少しずつ姿を変えていくもの。
住宅の設計でも植栽を考える機会は多くありますが、樹種を選ぶだけでなく、数年、10年と経った先の姿まで考えておくことの大切さを改めて感じました。
セミナー終了後は、小林さんにお話を伺い、つむじの庭と建物を見学させていただきました。

建物の間をつなぐように木々が植えられ、庭の中を歩いていくと少しずつ景色が変わっていきます。

外から眺める庭も素敵でしたが、建物の中から眺める庭の風景もまた素晴らしいものでした。

i-worksの和室から眺める庭先には、南側から枝を伸ばすモミジが窓の先に広がり、室内にいながら緑をとても身近に感じることができました。

また、i-worksの室内には、小泉誠さんがデザインした椅子や、吉村順三さんの「たためる椅子」なども置かれており、家具と建築が調和した素敵な空間を堪能させていただきました。

あいにくの雨模様でしたが、雨に濡れた木々や紅葉し始めた葉もとてもきれいで、10年という年月を重ねた庭ならではの雰囲気を楽しむことができました。
建物と庭が一体となることで、木々の緑が建物をより一層引き立て、建築そのものの魅力も増していくように感じました。

小林賢二さん、相羽建設の皆さま、貴重な機会をありがとうございました。