基礎の立ち上がりの縦筋である「あばら筋 又は せん断補強筋」 建築基準法 告示第1347号の仕様規定では、「立上り部分の主筋とせん断補強筋と緊結したものとすること」と規定されております。 緊結とは、コンクリート破損時に主筋が飛び出ないよう、あばら筋の端部にフックを設けて主筋と緊結する方法を指します。 結束線による結束は形状保持のための物と考えられるため、緊結とならないとされております。 フックを設けない方法は ・構造計算であばら筋の端部をフックなしとみて、あばら筋効果に期待せず設計して安全が確認する事 ・認定を取得した製品等の溶接による鉄筋の緊結(認定外品や単なるアーク溶接等での接合はNGとなります) となるので、構造計算等をしないで基礎配筋であばら筋にフックがなく結束線のみで施工される場合は基準法に適合していない・・・と考えられます。 瑕疵担保保険等の仕様書などフックなしの図がありますが、 「参考図」と記載があり、あくまでも「設計者が構造耐力上安全であることを確認し・・」と記載があります。 基礎の人通口なども規定がなく適当に切断されている場合が多いですが 基礎の立ち上がりは地中梁としてスラブを区画しているので スラブ大きさや開口位置、スパンによって補強筋の本数などが変わってきます。 基礎の構造設計ではスラブ区画と人通口の検討が一番大変でもあり、適当に入れたのではほぼNGとなります。 構造計算することで梁、スラブ、補強部等しっかりと計画する事ができます。 折之口の家 昨日は耐圧版のコンサート打設でした しっかりとした基礎を計画してまいります。 コメントの受け付けは終了しました。
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10月 2024
㈱POTOS DESIGN OFFICE
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