折之口の家 連日の雨によりなかなか進みませんでしたが ようやく屋根のルーフィングが張られました。 透湿ルーフィングのタイベックルーフライナー ルーフィングとは屋根の下葺き材の防水シートで 屋根からの雨水侵入を最終的に防ぐ大切な役割を担います。 ルーフィングにも種類があり 一般的に使用されているアスファルトルーフィング940は 有機天然繊維を原料としたフェルト状の原紙にアスファルトを浸透被覆したシート状のもので10年程度で耐久性が低下すると言われております。 改質アスファルトルーフィングは アスファルトルーフィングを改良したもので、アスファルトの他に合成ゴムや合成樹脂を加えたルーフィングです。 耐用年数は20年程度と言われており、温度変化に強く、耐久性に優れています。 上記の2種類は非透湿の防水紙で 屋根通気などをしっかり取らないと野地板が湿気で痛み劣化が進む恐れがあります。 古い建物で屋根の野地板が抜けてしまっている原因は ルーフィングの劣化と野地板の腐朽が多いと思います。 透湿ルーフィングは湿気を透過させるので、野地板の乾燥を促進させ、野地板の腐敗や変形を防止します。 また材料の耐久性も高く長期間建物を守ります。 プランでは屋根通気をしっかりとりますので、非透湿ルーフィングでも問題ないと思いますが
建物の耐久性向上のため、良い材料を使用していきたいと思います。 世良田の家 早いもので竣工して6年が経ちました 6年前は小学校入学前だったお子様も 今は中学生となり 2部屋続きの子供部屋の間仕切りをさせていただきました。 後々の仕切りを想定して天井部分には 間仕切り位置に梁を現しとしておりました。 木下地を組立て 全面に下地の合板を張りました。 将来的にブラケットや棚柱などの取付が、どこでも可能となります。 仕上げは天井までのシナベニヤ 天井の仕上げや建具をシナベニヤとしておりますので 目地を合わせスッキリシンプルに仕上げました。 通常の間仕切り壁ですと 大工さんが下地を造り クロス業者や左官業者が仕上げに入るので 3~4日位かかりますが、 シナベニヤの仕上げは、大工さんのみで工事が完了するので 作業量にもよりますが、今回は1日で出来あがりました。 竣工して6年 内部の木部やフローリングの色、製作させていただいたダイニングテーブルも良い雰囲気となっており とても綺麗に丁寧にお住まいいただき大変嬉しく思います。 ありがとうございました。 折之口の家 本日建て方でした。 緊急事態宣言で延期させていただき 雨で延期させていただき 三度目の朝も、前日の予報に反して降雨… しかし、次第に天気が回復し、とても良い建て方日和となりました。 空中戦をものともしない大工さん かっこいいですね。 2階吹き抜けの田の字フレーム 上に臨めば青空が 春には敷地内の桜の木が見えて気持ち良さそうです。 夕方までお天気は持ちこたえ 概ね建て方を完了する事が出来ました。 建物フォルムと木のフレームが美しいです。 無事上棟となりました。 お施主様ご家族が幸せであり続けるために これから完成まで精一杯尽力いたします。 本日は誠におめでとうございました。 折之口の家 来週の建て方向けて準備が進んでおります。 、土台の設置 基礎と土台の間に気密防湿のアクアパッキンを設置 外周部基礎断熱部分には土台の蟻返し アリダンTテープ を設置しました。 建物の防蟻処理として ・ホウ酸系防蟻断熱材パフォームガード ・土台の蟻返し アリダンTテープ ・木材のホウ酸防蟻処理 ・セルローズファイバーの充填断熱 としております。 主な防蟻成分は「ホウ酸」です。 ホウ酸は土壌、海水、淡水、温泉そして微量に目薬にまで身の回りのどこにでもある鉱物で 人間を始めペット等の哺乳動物、植物には微量の必須元素であり、万が一にも摂り過ぎた場合、体外に排出することができ、重篤な副作用も起こしません。 そして腎臓を持たないシロアリやゴキブリなどの下等生物の場合には、過剰摂取することで 細胞レベルでエネルギー代謝できなくなって餓死することが分かっています。 一般的な合成薬剤は5年ほどで効果が薄れるようですが、ホウ酸は鉱物由来のため、効果は水(雨)分で流れ出ない限り恒常的に作用し続け、防蟻性能が長期間維持できます。 透明無臭で空気中に揮発せず、シックハウス症候群も起こさない、人・環境にやさしい自然素材です。 井野町の家 外部仕上材の色決め打合せでした。 屋根、木部、外壁と開口部 特に外壁は規格色ではない色を検討中 色見本を元にCGでシミュレーションするも、なかなか思い通りの感じにならず まずはサンプルをとり検討いたします。 先日、地域型住宅グリーン化事業が決定し ゼロ・エネルギー住宅型で140万と 地域材加算で+20万 合計160万の補助金利用が可能となりました。 嬉しい限りですね。 井野町の家
地盤補強工事が始まりました。 午前中は物凄い降雨・・・ 九州地方に甚大な被害を出している今年の梅雨前線により 各地でも大雨による被害が起きております。 被災された方々には心からお見舞い申し上げます。 折之口の家 農業用集落排水の工事が始まりました。 農業集落排水とは農村下水道とも呼ばれ、1集落から数集落を単位として実施する比較的小規模な下水道事業です。
地域によって費用負担の違いがあり 分担金を負担する事で市が敷地内に最終桝を設置する場合と、 分担金を払い、最終桝の設置も実費工事の場合があります。 今回は後者でさらに、 敷地前まで排水本管が来ておらず 実費で県道の歩道に10数メートル排水管を埋設させられるという とても大変な工事となりました。 全て実費なのに分担金て何なのでしょうかね・・・ 随分と申請に時間がかかり、ようやく工事が始まった事が何よりです。 近年の断熱性能の指標の一つ Ua値(外皮平均熱貫流率) Ua値(外皮平均熱貫流率)は、住宅の内部から床、外壁、屋根(天井)や開口部などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値です。 熱損失の合計を外皮面積で除した値で、値が小さいほど熱が逃げにくく、省エネルギー性能が高いことを示します。 昨今はハウスメーカーや工務店もUa値を断熱性能の宣伝としており、 最近はお客様から「Ua値はどのくらいですか?」と聞かれる事も多くなりました。 Ua値で性能を比較する「Ua値勝負」が広がりつつあるなかで 気をつけなければならないのは Ua値が優れていても、必ずしも暖かい家になるとは言えない という事です。 そもそもUa値を良くする(小さくする)事は簡単で、窓を極力小さくする事で可能となります。 理由は、高性能なサッシでも壁の断熱性能の1/5から1/10位の断熱性能なので、 単純に窓が少なくなれば断熱欠損が少なくなります。 シミュレーションソフト「ホームズ君 パッシブ設計」を使用し検討してみます。 左の設計プランは南側に2間の掃き出し窓 右の比較プランは南側に1間の腰窓として、設計プランに比べ開口面積が1/4となっております。 検討のためその他に窓を設けず、他の項目は同じとしております。 Ua値を見ると 両方ともHEAT20 G2(新しい6地域)以下となっております。 窓を小さくした比較プランは地域4のG2レベルとなりますので結構な高性能となります。 窓を小さくするだけでUa値が改善されるのが分かります。 2プランを無暖房として室温をシミュレーションすると Uaの大きい(断熱性能値の低い)設計プランの室温は 19℃ Uaの小さい(断熱性能値の高い)比較プランの室温は 14.2℃ となりました。 数値と結果が逆になりましたね。 理由は日射取得のエネルギーの違いです。 窓からの日射取得エネルギーを単純比較すると 2241-802=1439kwh(年間)となります。 2.2kwエアコン(6畳用)で暖房したとすると 1439/2.2=654時間分の暖房エネルギーを南側の窓から取得している事になります。 今回は日射取得の良い群馬県で、周りに何もない状況でのシミュレーションでしたが 敷地の前に家があり日陰になる場合や 建物に凹凸があり自分の家で日射が阻害され日が入らないなど、窓を大きくするから暖かくなるという事にもなりません。 暖かい家にするには数値だけではなく、敷地に対しての日射、日影を考慮して敷地の環境を読み込み、 窓の性能、大きさなどを含め、バランスを整えた設計をする事が大切だと思います。 |
カテゴリー
すべて
アーカイブ
1月 2025
㈱POTOS DESIGN OFFICE
|