鼻毛石の家 気密シートが張られました。 WURTH(ウルト) 可変調湿気密シート WUTOP SDヴァリオ ツヴァイ 可変調湿気密シートは、空気中の水分が少ない冬場は湿気を通さず、空気中の水分が多い夏場は湿気を通すシートです。 気密をしっかりと確保し省エネ性を高め、夏も冬も結露を抑制し、壁体内の乾燥を促すことで住宅の耐久性を向上させます。 特に近年いわれるようになった夏型の逆転結露に対して効果が高いようで、検討してみました。 まずは冬季の防湿フィルム無しの場合 外気温3℃、屋外湿度70% 室温20℃、室内湿度55%で検討 グラフの緑のラインが空気の飽和水蒸気量(それ以上含むことができない水蒸気の量) 青のラインが水蒸気量で、水蒸気量が飽和水蒸気量に達すると壁体内結露が起こります。 防湿フィルム無しの場合、赤丸部分(耐力面材部分)で壁体内結露が起こる事になります。 次に上記と同じ条件で、屋内側の断熱材表面に防湿フィルムを入れてみました。 結果壁体内結露の恐れがなくなります。 こちらがフラット35や省エネ法で言われる防湿層の必要性となります。 次に上記の一般的な防湿フィルムの状態で、夏季の検討をしてみました。 外気温30℃、屋外湿度80%(絶対湿度21g/kgで高め設定) 室温20℃、室内湿度60%で検討 断熱材と防湿フィルムの間で結露を起こす可能性が上がります。 絶対湿度が高めなので滅多に起こらない状況かもしれませんが、アメダスなど見ても、無くもない数値となります。 上記の条件で防湿フィルムを可変調湿気密シートの夏の数値(透湿抵抗の低い数値)でいれてみますと、
壁体内結露を防ぐ結果となります。 調湿気密シートを施工することで、夏は壁内の湿気 を室内側へ逃がし、結露を防止します。 空気の絶対湿度によって性質を変えるシート 目に見えて性能を確認することはできませんが、効果を信じて採用します。 コメントの受け付けは終了しました。
|
カテゴリー
すべて
アーカイブ
9月 2024
㈱POTOS DESIGN OFFICE
|