新川の家 気密シート張りが進んでます。 断熱工事が完了した室内はとても暖かく 大工さんは汗を流しながらシート張りを行っていました。 シートには WURTH(ウルト) 可変調湿気密シート ウートップ® SDヴァリオ ツヴァイ を使用しています。 一般的な防湿気密シートは、室内の壁や天井(屋根)にしっかり貼ることで、壁内や小屋裏への湿気や水蒸気の侵入を防ぐ役割を果たします。 一方、可変調湿機能を持つシートは、冬場は通常の防湿気密シートと同様に気密性を確保し、湿気を通さず、夏場になると、蒸し暑い外気が室内の冷気で冷やされて発生した湿気を、室内側へ移動させることで適切に放出します。 特に高温多湿な地域では、外気の蒸し暑い空気が壁内で冷やされ、断熱材内で結露が発生する「夏型結露」への対策が重要です。 ただし、夏に室内側へ移動する水蒸気量も無視できないため、慎重に検討を行いました。 建築用防湿フィルムを使用した場合、夏型結露を想定して屋根裏面の温度60℃、相対湿度20%、絶対湿度25g/kgDAという条件で試算しました。 この条件では、シートと断熱材の間で若干の結露が発生する可能性が確認され、湿気の流入量を計算すると、屋根100㎡で8.2g/時、24時間で約0.2リットルとなりました。 一方、可変調湿シートを使用した場合、同条件下で結露のリスクは解消されました。 ただし、湿気の流入量は増加し、約150g/時、24時間で約3.6リットルという結果になり、室内へ流入する水蒸気量としては無視できない量です。 これらの検討結果や、メーカーから提供された事例を踏まえ、夏型結露対策の重要性を改めて認識し、最終的に可変調湿気密シートの必要性を感じて採用を決定しました。 玄関木製ドアも設置され、順調に仕上がりが進んでいます。
㈲オストコーポレーション北関東主催 木製サッシのデザイン・製作・販売を手掛けるCURATIONER(キュレイショナー)/(株)山崎屋木工製作所の新工場見学ツアーに参加させていただきました。 新工場のサッシはすべて木製を採用されてます。 特に大型扉の木製引き分け戸は、扉一枚が約400kgもあるとのことですが、とてもスムーズに開閉できるのが驚きです。 山崎社長とスタッフの方々から工場の説明を受けた後、サッシ製作過程の解説と加工現場の見学をさせていただきました。 木製サッシの主な材種は長野県産のカラマツと木曽ヒノキ。 特にカラマツは狂いが激しいため、積層構造にして安定した使用が可能になるそうです。 加工は、プレーナーで表面処理された材を全自動CNCマシニング(全自動切削加工機)で行われます。 この機械で加工の99%が完了し、高い品質を安定して確保できるとのことでした。 形状の違う上枠と下枠の部材が、同時に数分で加工完了する様子を見学しました。 高度な精密加工技術に感銘を受けました。 組立状況 ホゾ加工の精度が非常に高く、狂いがほとんどないため、正確な対角が出るとの事です。 接合部には、表面をギザギザにして接着面積を増やす工夫も施されており、細部へのこだわりを感じました。 続いて塗装工程 塗装も全自動で行われます。 機械が形状をスキャンして大きさを確認し、形状に合わせ最適な塗装が行われます。 新しく採用されるRENNER社の塗料 半造幕半含侵で木目を美しく活かした仕上がりが可能との事です。 いただいたサンプル帳も素晴らしいものでした。 続いて打ち合わせスペースに移動しお話を伺いました。 レッドシダーのシングル葺きと無垢の鉄板外壁+木製サッシが調和した、とても素敵な建物 山崎社長から、これまでの歩みや木製サッシに取り組む経緯、製品への情熱、そして環境への配慮についてお話を伺いました。 規格品ではなく特別な製品を造る楽しさを語る姿に、ものづくりへの熱い想いが伝わり心を打たれました。 建物内部の壁に張られたランダム板 床に敷き詰められた木材 加工で出た端材を用いた壁材や床材が使われており、長く育った木材を無駄なく活用する姿勢に感動しました。 木製サッシの断面モックを拝見しました。 画像左側のものは標準の枠で、トリプルガラス仕様の80mmサッシ枠です。 木製サッシ協会などで使用されるスタンダードな56mm枠に比べ、より重厚であることが分かりました。 中間と右側のサッシは、パッシブハウスモデルの120mm枠です。 超高性能でありながら、見付け幅を大きくしすぎることなく、強度と断熱性能を確保するために試行錯誤を重ねて製造されました。 こうした製品づくりへのこだわりに、大変感銘を受けました。 宿泊地は長野県千曲市の戸倉上山田温泉。 紅葉が終わりかけの山々も美しかったです。 山崎社長におすすめいただいた温泉施設「万葉超音波温泉」を訪れました。 こちらは単純硫黄泉のかけ流し温泉で、超音波が発生する仕組みになっています。 入浴することで骨の温度が摂氏0.5度から1度ほど上がるそうで、体の芯からしっかりと温まることができました。 見学後の懇親会では、参加者の皆様と楽しいひとときを過ごしました。 翌日は、CURATIONERサッシを採用した2棟のパッシブハウスを見学しました。 最初に訪れたのは、パッシブハウスジャパン代表理事の森みわさんが設計した「追分の家」です。 パッシブハウスは、ヨーロッパの基準や設計手法を日本の気候や文化に適応させ、エネルギー効率が非常に高い建築基準を満たす住宅です。 「追分の家」は昨年6月にも一度見学し、初夏と初冬の異なる季節でパッシブハウスの快適さを体感させていただきました。 森みわさんからは、建築に対する情熱やデザインへのこだわり、機械設備への取り組みについてお話を伺いました。 住まいが変われば(エコハウス)、生活もエコに変わる。 「エコハウス」を提供する私たち建築従事者が、実生活で本当にエコロジーを考えているか? 衣食住を通じて、当事者意識を持ちながら家づくりをしていかなければならないというメッセージは、非常に心に残りました。 貴重なお話をありがとうございました。 続いて追分の家を施工された㈱新津組の「佐久平パッシブハウス」を見学させていただきました。 変則コの字のレイアウトで日射取得とプライバシーを両立し 大型のCURATIONERサッシがいくつも採用された迫力の建物 8.1m飛ばされた空間に設置されたCURATIONERサッシ 建物の構造も特殊な工法で設計されており、とてもダイナミックな空間が広がる素敵なお住まい。 パッシブハウスの温熱環境も素晴らしく、快適さを実感しました。 2日間にわたり、日本最高峰のサッシと建物を実際に見て、触れて、体感する貴重な機会をいただきました。
このような素晴らしい機会をいただき心より感謝申し上げます。 ありがとうございました。 CURATIONER https://curationer.jp/ 新川の家 屋根充填断熱材としてセルローズファイバーが施工されました。 セルローズファイバーには、次のようなメリットがあります
屋根は55k300㎜の厚みでセルローズファイバーを充填しました。 「新川の家」は、高断熱のQ1.0住宅で、以下の性能を実現しています。 Q値: 1.07 [W/㎡K] UA値: 0.25 W/㎡K(断熱等級7) また、施工業者の方が壁への断熱材充填の様子を分かりやすく示すために、モック(模型)を用意してくださいました。 昨日は、一般社団法人ミライの住宅主催の「住宅空調設計講座 北関東」にスポット参加させていただきました。 会場は埼玉県三郷市で、家づくり 舎ファミリーさんのお引き渡し直前の物件にて講座と換気の実測が行われました。 昨年の空調講座から、講義内容および各種計算シートもアップデートされており、検討すべき事項がさらに多くなっていることを知ることができました。 第一種換気 澄家の実測データを復習
スプレッドシートにまとめ、現地で交換効率がすぐ求められる様にしておきます。 懇親会でも有意義なお話を伺え、とても充実した1日となりました。 皆様、大変お世話になりました。 ありがとうございました。 新川の家 断熱工事が進んでいます。 壁の充填断熱に高性能グラスウール16K105mmを使用し、しっかりと充填しています。 外側には外張りの付加断熱も施し、壁断熱材の総厚は210mmのダブル断熱となっています。 外張り断熱は建物全体を外側から包み込むため、柱や梁といった構造材の部分から熱が逃げる熱橋(熱が通りやすい部分)を防ぐ効果があります。 これにより、断熱性能がさらに向上します。 また、樹脂サッシと躯体の間にもグラスウールを充填し、熱橋(熱が通りやすい部分)を極力減らす工夫をしています。
昨日、もくしるべ 第2回イベント 「近くの山の木 知ってますか?」に参加させていただききました。 このイベントは、群馬県みどり市で活動する「わたらせきになる会」と、伊勢崎市の剛工務店 生形さんを中心に始まった「もくしるべ」が主催し、群馬県みどり市の松島匠建さん協力のもとで開催されました。 会場となったのは、群馬県みどり市東町沢入にある松島匠建さん所有の山で、ここでは林業家の方々が間伐などの森林管理作業を行っています。 今回は、伐倒イベントに加えて、林業の現状や今後の展望について意見交換をする場も設けられました。 木の状況を説明する松島社長 午前中は山に入り、伐倒の見学でした。 少し雨が降っていましたが、伐倒の時にはほぼ雨も止み、無事に見学をすることができました。 林業家3名による伐倒のがスタート 伐倒には「受け口」「追い口」「ツル」などの伝統的な技術が用いられており、説明を受けながら実際に木が倒れる様子を見せていただきました。 倒す方向に「受け口」を設けます。 背面に設けた「追い口」にクサビを差し、叩いて調整します。 倒れるときの轟音と迫力は、自然の力を改めて感じさせるものでした。 倒す方向を初めに決め、まさしく寸分の狂いもなく見事予定位置に伐倒されました。 年輪を数えると樹齢約80年の立派な杉の木でした。 伐倒された木からは、杉の良い香りが漂ってきました。 伐倒の後はこの木をどの様に出荷するかの説明をされました。 午後には場所を移動し、意見交換会が行われました。 林業家の秋山さんからは、林業を始めたきっかけや仕事内容、現在の林業が抱える課題についてお話がありました。 秋山さんが実践する「自伐型林業」は、個人や小規模グループが自らの森林を管理し、間伐を通じて森林を健全に保ちながら、質の高い木材を生み出す持続可能な林業スタイルです。 林業は人手不足や高齢化、経済的な不安定さ、労働負担や安全性の確保、木材価格の低迷などの課題があります。 現在は補助金が重要な支えとなっている状況との事です。 今回の会には林業家、工務店、設計事務所、製材業、流通業、行政、出版社など多様な方が集まり、地域の木材の魅力をどう伝え、建物にうまく活用し、地産地消で地域を活性化させていくための取り組みについて意見を交換しました。 特に、地場の木材を建築に使う際の流通ルートの確保が今後の大きな課題です。 当社でも群馬県産木材を活用した住まいづくりを提案していますが、特に杉の梁材がたわみやすい点を考慮し、部分的にたわみに強いベイマツや長材の集成材を使用している現状があります。今回の意見交換を通じて、できる限り地場の木材で設計する必要性を強く感じました。 また、自社の山を活用して住宅づくりを行う松島匠建さんの取り組みにも改めて感嘆致しました。 さらに、林業家の伊藤さんは、伐倒後に使用されない木の部位をエッセンシャルオイルの製造・販売に活用する取り組みを行っていらっしゃいます。
杉やヒノキのほかに、赤松なども良い香りのオイルとして販売されており、みどり市の地場木材の新しい可能性を感じました。 貴重な学びの多い、有意義な機会をいただき、ありがとうございました。 秋山林業 https://www.instagram.com/akiyamaforestry/ foreal https://www.foreal.jp/ 昨日は自立研関東ゼミの第3回発表会に参加させていただきました。 今回、群馬・栃木・福島で高性能住宅を手がけるトップランナーの方々による実例発表が行われ、それをもとにしたグループディスカッションも行われました。また、森こうすけさんによるリノベーション実例の発表もあり、とても充実した時間となりました。
発表された物件については、数年のPDCAサイクルを経てさらに改善を図るため、様々な意見が交わされました。森こうすけさんからもアドバイスをいただき、さらなるブラッシュアップが進められるなど、非常に有意義な内容でした。 懇親会も含め、参加者の皆さんの取り組みや視点を知ることができ、貴重な体験となりました。 高性能住宅に暮らすと、温度や湿度のわずかな変化に敏感になるといいます。 そのため、たまにキャンプなど屋外で過ごしたり、古い建物に宿泊したりして感覚をリセットすると、自宅の快適さを改めて実感できるそうです。 築15年になる断熱等級4の我が家も、当時はトップランナー基準に近い性能でしたが、来年からはそれが最低基準に変わります。 実家やアパート暮らしの頃よりは暖かいものの、さらなる高性能住宅に住みたいとしみじみ感じました。 新川の家 制振装置を採用いただきました。 制振ダンパー MER System クロスタイプ 二輪用のサスペンションや四輪用ショックアブソーバーなど、70年以上もの歴史と実績がある油圧技術のメーカー、ヤマハモーターハイドロリックシステム製のサスペンション技術に、モーターボートなどのマリン製品の防錆技術が注ぎ込まれた制振ダンパーです。 ジョイント部分には「クロスピン構造」を採⽤しており、斜め方向からの揺れにも破断せず対応します。 揺れ始めから瞬時に制震効果を発揮し、大きな揺れの領域でも減衰力を維持する「バイリニア特性」を持ち、地震はもちろん、交通振動や台⾵の揺れによるダメージからも⼤切な住まいを守ります。 制振ダンパーには地震力を軽減する性能がありますが、設置するだけで建物が地震に強くなるわけではありません。しっかりと構造計算を行い、耐震等級3を確保して建物自体で地震に耐える性能を備えることが重要です。さらに制振装置を導入し、建物への衝撃を吸収・軽減する「耐震 + 制振」の考え方が大切です。 新川の家 サッシ周りの防水処理が完了しました。 透湿防水シートはウルト社ウートップ® ハイムシールドを使用しております。 こちらの材料は長期間にわたって住宅の耐久性を保つために使用される高性能な透湿防水シートです。 特に、屋内の湿気を外に逃がしつつ、外からの水の侵入を防ぐことで、結露や湿気による劣化を防止します。 80年相当の耐久試験に合格しており、界面活性剤や紫外線にも強いため、施工後も安心して長く使用できる製品です。 窓回りの処理は外部付加断熱材を先行し ウルト社のマニュアルに沿って先行張りを行いました。 タテ枠は防水テープを後張り 上枠は防水両面テープを張りシートを被せます。 一般的に推奨されている防水処理はサッシを取り付けた後に両面防水テープを縦と上部に3方向に張って透湿防水シートを張ります。 どちらにしてもサッシの上部と側面には5mm程度のクリアランスを確保することで、毛細管現象による漏水を防ぐことができます。 防水処理完了後は、散水テストを行い、漏水の有無を確認しました。 内部から漏水の有無を確認しましたが、漏水はありませんでした。 さらに、万が一水が回った際の対策として水返しも設けています。 付加断熱材の下部からの漏水がないことも確認され、水切りがしっかりと機能しています。 最後に、下図はサッシ協会およびサッシメーカーの施工手引きから引用したものです。特に気をつける点として、サッシ下枠のフィンに張る防水テープがあります。
これは、万が一水が窓周りに侵入した場合、適切に水が抜けない事態を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。 新川の家 樹脂サッシを搬入し、取付を行いました。 エクセルシャノン NS50 樹脂サッシとしてはフレーム見付がやや狭く、すっきりとした印象の仕上がりが特徴です。 高い性能を保ちながら、外観や内装にあまり主張せず調和するのが良いですね。 トリプルガラスの掃き出し窓は、ガラスが重いので施工が大変です。
ありがとうございました。 昨日、新横浜で開催された「構造塾カンファレンス」に参加してきました。 佐藤実塾長率いる構造塾の年に1回の大交流会で、普段はZoomで参加している構造塾のグループコンサルメンバーの方々と直接お話しする機会となりました。 まずは、佐藤実塾長の講演 能登半島地震の数回にわたる現地調査を通じて得た建物倒壊の状況と、現地画像をストリートビューの画像と比較しながら、建物がどのようにして倒壊したのか、さらに倒壊による道路の寸断など二次災害の状況も踏まえ、耐震等級3の必要性を強調されていました。 お客様に頼まれて今回はするとかしないとかではなく、勝手に耐震等級3にしましょう。 「現地のこの状況を見て、耐震等級3が不要だと思う建築関係者は、建築の仕事をやめた方がいいです」と佐藤塾長は強く訴えていました。 次に紹介されたのは、「DGR.119」という消防士の方々が有志で行っているボランティアのレスキュー活動です。 DGR.119は、災害発生時に迅速に被災地へ駆けつけ、救助や支援活動を行う特別なチームです。 彼らは本業である消防の仕事と並行して、この活動を完全に自発的に行っており、参加者の強い使命感と情熱が伝わってきました。 活動の中での切実な悩みや苦労が語られました。 後ほど詳しくお話を伺ったところ、機材なども自費で用意し、休日には被災地に入り、危険な作業を伴うボランティア活動を行っているとのことでした。 通常の業務だけでも大変なはずですが、災害時には迷うことなく現場に飛び込むその姿勢に深い尊敬と感動を覚えました。 続いて、株式会社Be-Doによる微動探査の活用法と能登半島での調査報告がありました。 常時微動探査を用いた被災家屋の耐震性能の実測や、地盤の揺れを確認することで軟弱地盤を把握する手法が紹介され、地盤選びの際にも微動探査が有効であることが語られました。 最後に、東京大学准教授 前 真之先生による「環境塾」の取り組みについての説明がありました。 環境塾の目的は、プランニング、構造、環境を3次元で総合的に担える設計者の育成との事で、各種3次元ソフトを用いた高度な検証方法を学び、実際の物件での実証検討も行われているとのことです。 構造塾の高中さんやメンバーさんよりその活動状況や講義内容、検証の具体例が紹介されました。 カンファレンスに参加されたグループコンサルメンバーの皆さんが非常に意識の高い方々であり、さまざまな貴重なお話を伺うことができました。
貴重な機会をいただき本当にありがとうございました。 住まいるLAB.主催 家具販売店「vanilla」を運営する有限会社NON VERSUS所有のオフィス兼家具ギャラリー 「offesso」を見学させていただきました。 那須高原スマートインター近くの樹々に囲まれた、自然豊かな場所に建つ事務所棟、ギャラリー棟、そして建築家・宮脇檀氏が設計したヴィラ福村の3棟が佇んでおります。 ギャラリー棟には、オーナーの田中代表が収集したチャールズ&レイ・イームズのプライウッドラウンジチェアやシェルチェアなど、ミッドセンチュリーのヴィンテージ家具が展示されており、シンプルで美しい建物と相まって非常に洗練された空間を楽しむことができました。 画像手前のハーマンミラーのダンボールは、1955年製らしき印刷があり、中にチェアがそのまま入っいた状態で発見され、今ではとても希少な物となっているようです。 家具の説明をされる田中代表 とても楽しそうに丁寧に説明をしてくださる姿に、家具への愛情をすごく感じました。 ありがとうございました。 アルミナムグループチェアなどの、展示されている色々な椅子に座らせていただきました。 私もシェルチェア所有しておりますが、1950年代に造られたミッドセンチュリー時代のチェアは座り心地がとても良く、今年で15年目となりますが、非常に耐久性の高いすばらしいチェアです。 そしてヴィラ福村の内部も見学させていただきました。 竣工は1974年 コンクリートの躯体に木造で張り出された床が特徴で、購入当初は床がたわみ傾いていて、支柱が建てられていたとの事ですが、改修をを行いながらも、当時のかたちを残した設えとなっていました。 森に向かって開けた開放的な空間は風通しが良く、景観も素晴らしかったです。 半屋外のデッキがまたなんとも心地よい場所でした。 どこから見ても緑と木々が望め、心地よい通風を感じられる素晴らしい建物でした。 キッチンや水回り器具も当時の状態なのでしょうか、多少の古さはありますがとても綺麗でした。 さらに、剛工務店の生形さんによる「斜め椅子体験会」 この椅子と机は、パリ五輪で金メダルを獲得したやり投げの北口榛花選手や、競歩団体で8位入賞した岡田久美子選手が使用していたのと同じ物で、解剖学的に正しい姿勢を保つための設計がなされています。 写真では椅子が見えないですが… 実際に座ってみて、自然と姿勢が整うのがよくわかり、長時間の作業にも適していると実感できました。
我が家にもぜひ一台ほしいです。 今回の研修もとても心に残る素晴らしい内容で、素敵な1日を過ごすことができ感謝いたします。 ありがとうございました。 ㈱トヨタトーヨー住器主催 楓構造研究所 古賀健郎さんによるセミナーを受講しました。 古賀さんは、「これからのマイホームは構造の専門家とつくる」ことで「未来を守る住まいづくりが重要である」というメッセージを強調していました。 構造解析には、一般的な許容応力度計算ではなく、有限要素法(FEM解析)という手法を用いて、より詳細な構造検討が行われているとのことです。 有限要素法(Finite Element Method)とは、工学や物理学の分野で、複雑な形状や材質を持つ物体や構造物の解析に使用される数値解析手法の一つで、物体や構造物を小さな要素に分割し、それぞれの性質を数値化して計算することで、全体の挙動を解析するようです。 この技術を用い、家をそのまま揺らす「三次元立体解析」により、実際の家の形状を再現し、建物がどのように揺れるのかを根拠を持って確認できるということを学びました。 「三次元立体解析」では2階の床や屋根の水平構面の剛性を実際に確認し、構造をより精密に検討することが可能のようです。 さらに、次世代基礎「bordo」では、基礎の地中梁という概念を取り除き、フラットなスラブを使用したシンプルな基礎設計が可能になる技術が紹介されました。
これにより、従来の基礎設計で課題となっていた人通口補強や地中梁の補強が不要となり、よりシンプルな基礎を造ることができるとのことです。 この三次元立体解析を使った「専門家による構造計算」を、今後の取り組みとして検討したいと考えています。 素晴らしい学びの機会をいただき、ありがとうございました。 新川の家 外壁の付加断熱工事が進んでいます。 今回使用している付加断熱材は、高性能グラスウール「パラマウント硝子工業」の太陽SUN 105mmです。 この家は新住協のQ1.0住宅の基本仕様に基づき、外壁充填断熱と付加断熱を合わせた210mm断熱仕様となっています。 通常の太陽SUNグラスウールは幅420位か810位となりますが、今回は特注で600mm幅の材料を購入できる業者さんから仕入れ、最適な間隔で胴縁の下地を設置しています。
「新川の家」は、高断熱のQ1.0住宅で、以下の性能を実現しています。 Q値: 1.07 [W/㎡K] UA値: 0.25 W/㎡K(断熱等級7) 今日は息子の18歳の誕生日。 毎年恒例となった、家の柱に身長を刻む日でもあります。 右側が息子の身長
今年の伸びしろは… 3ミリ… それでも昨年には私の身長を追い抜き、178センチに。 立派に大きく育ちました。 2022年の法改正により、18歳からは成人とされます。 ついこの間生まれたと思っていた息子が、もう成人なんて… 時の流れは本当に早いものですね。 来年からは大学生の予定なので、もしかしたら家族全員での誕生日祝いもこれが最後かもしれません。 そう思いながら、家族でささやかなパーティーを開きました。 また、左側の刻みは数日前に誕生日を迎えた娘の記録 今年は3センチ身長が伸びました。 来年は中学3年生で受験の年です。 子供たちの成長は、本当にあっという間ですね。 新川の家 第一種換気設備が床下に設定されました。 マーベックス社製 澄家VS90 温度交換効率 83%(メーカー計算値 冬季) ダクトチャンバーへ各所から排気ダクトが接続されます。 かなりの本数のダクトがまとまりますので、設備配管や基礎地中梁などを考慮してレイアウトを検討する必要があります。 ダクト配管、設備の配管共に基礎面から浮かせ、土台下に固定をする事で、床下の点検およびお掃除ロボットの活動効率が上がります。 当社の床下清掃当番のルンバ君、もう何現場も床下を綺麗にしてくれております。
ありがとう! 塩谷の家 お引き渡しとなりました。 オーナー様と初めてお会いしたのが2年半前になります。 本庄市児玉町の山々と水田に囲まれたご実家の畑の一部を宅地化した土地に、隣接する畑や自然とのゆるやかな繋がりを大切に設計させていただきました。 景観を取り込むレイアウトと、生活しやすさに配慮した動線、リビングを始め家全体の居心地の良さを考慮しました。 多くのご要望をいただき、その中には私自身も初めて知る工法や材料もありましたが、一つ一つじっくりと検討を重ね、最適な形で反映させていただきました。 大変お時間をいただきましたが、新しい発見も多く、非常に楽しく建築を進めることができました。 こちらの建物は、耐震等級3、Ua値=0.26W/(m²‣K)の断熱等級7、C値=0.2cm²/m²を達成した高気密・高断熱の省エネルギーな長期優良住宅で、自然素材を多く使用し、永く安心して暮らしていただけるお住まいとなりました。
これからもご家族皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。 あらためまして竣工おめでとうございます。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 新川の家 ホウ酸を使用した防蟻・防腐処理を行いました。 ホウ酸は、土壌や海水、温泉、さらには目薬にも含まれる自然鉱物です。 この物質は、人間やペットなどの哺乳類、植物にも微量ながら必要な元素の一つであり、万が一摂取しすぎた場合でも、体外に排出されるため重篤な副作用のリスクが低いという特徴があります。 一方で、腎臓を持たないシロアリやゴキブリなどの昆虫には過剰に摂取されることで、細胞のエネルギー代謝が阻害され、餓死に至ることが分かっています。 この特性を利用して、ホウ酸は安全でありながら効果的な防蟻処理が可能です。 ホウ酸の長期的な防蟻性能 一般的な合成薬剤では、5年程度で効果が薄れることが多いですが、ホウ酸は鉱物由来のため、水で流れない限り、恒常的に効果を発揮し続けます。これにより、長期にわたって防蟻効果が期待できます。 また、ホウ酸は透明無臭で空気中に揮発しないため、床下エアコンとの相性も良く、シックハウス症候群の原因ともならない、人と環境に優しい素材です。自然素材でありながら、強力な防蟻性能を持っている点が非常に魅力的です。 基本は地盤面より1mまでの軸組
浴室周りは梁桁まで行います。 塩谷の家 セントラル浄水器が設置されました 全館浄水器ビューター セントラル浄水とは、家庭全体の水道水を一括して浄化するシステムです。 通常の浄水器はキッチンの蛇口などに取り付けて使用しますが、セントラル浄水は家の水道の元栓に設置するため、家中どこでも浄水を利用できる点が特徴です。 家中のすべての蛇口から出る水を一括して浄化するため、料理や飲み水だけでなく、洗顔やお風呂、洗濯など、あらゆる場面で安心して使える水を提供します。 私もセントラル浄水を使用していますが、以下のような効果を実感しています。
また、カートリッジの価格も手頃で、キッチンの浄水器と比較して数千円高い程度。 交換頻度も一年に一回で済むため、メンテナンスが楽です。 浄水器と合わせてファインバブルも採用いただきました。 「ファインバブル」とは、非常に小さな気泡を水中に生成する技術で、直径1ミクロン(1/1000ミリメートル)以下の微細な気泡を指し、これにより水の中でさまざまな効果が得られます。 主な機能としては、以下の点が挙げられます。
内部を見ると、このような構造になっています。 洗濯機などに設置されているものは、これと同じ構造で、サイズも小さく一つ穴のタイプのようです。 屋外の給水道配管部分に設置 あとからでも埋設設置が可能となります。 セントラル浄水を設置することで、さまざまな器具の選択肢が広がり、家のどこでも浄水が使用できるため、新築のお客様には特にお勧めしています。 リンク: セントラル浄水システム「ビューター」
リンク: ファインバブル 塩谷の家 ウッドデッキが設置されました。 引き込み戸から外へと繋がる中間領域 心地が良いですね。 デッキの一部に凹凸をつけて、エアコン室外機の存在を適度に隠すようにレイアウト 高い部分の上部は取り外し式に
画像の開口部分の中には生ごみ処理機が設置されます。 昨日、赤堀芸術文化プラザで中学校吹奏楽部の定期演奏会が開催されました。
3年生にとっては、最後の演奏会となり、先輩方と一緒に演奏できる最後の機会でもあり、感動的な演奏会となりました。 前半はコンクールの課題曲を含むクラシック音楽が5曲披露され、後半ではディズニーやアイドルの楽曲が演奏されました。さらに、笑いを誘うお笑い司会やアイドルダンスもあり、涙と笑いが入り混じる多彩なステージが繰り広げられました。 在校生から感謝の気持ちを込めた演奏や、3年生だけによる感謝の演奏、そして最後の演奏では、涙が止まらないほど感動的な場面が続きました。 来年は娘が3年生となり演奏する番ですが、今回の演奏会があまりにも感動的だったため、来年は嗚咽をこらえて聞くことができるか、今から心配です。 新川の家 屋根のSGL鋼板(次世代ガルバリウム鋼板)葺きが行われました。 屋根材の裏面にビブレスルーフシート(屋根用防振材)を設置 雨音を大きく軽減します。 以前アップしたビブレスルーフシートの振動音低減確認した動画です。 色はブラック 綺麗に葺き上がってます。 切妻屋根の棟部分の処理 屋根の頂上は換気のため3センチほど開口します。 屋根材端部を立ち上げ、ケミカル面戸で防水処理を行います。 下から覗くと棟部分に全面開口されてます。 屋根頂上に穴が開いていると不安感じるかもしれませんが、実はこれが屋根断熱にとって重要な役割を果たしています。 しっかりと防水処理を行い、屋根裏の暑い空気を廃熱します。 換気棟の施工 防水通気材のリッヂベンツを使用 リッヂベンツはハニカム構造の表面張力で防水するとありますが、今回は緩勾配なのでリッヂベンツの頂上部分をカットして屋根開口上部にリッヂベンツの通気部分が無いようにしていただきました。 リッヂベンツの上に透湿防水シートを張り 棟カバーを設置して完成です。 屋根全面通しでの換気棟です。 見た目も薄く
とても綺麗に仕上がりました。 ありがとうございます。 塩谷の家 オープンハウスを無事に開催いたしました。 現在お住まいづくりを進めているお客様や、見学を希望された建築関係の方々にご来場いただきました。 開催にご協力いただいたお施主様、そしてお越しいただいた皆様に心より感謝申し上げます。 たくさんのご要望やこだわりを反映し、素材や仕様にも工夫を凝らした結果、とても素晴らしい仕上がりになりました。
木材や塗り壁の温かみのある質感、そして自然素材が醸し出す心地よい空気感は、訪れた皆様にもご好評いただきま した。 蒸し暑い二日間でしたが、屋内は静かで涼しく、快適な空間をご体感いただけたことと思います。 誠にありがとうございました。 新川の家では、耐力壁としてハイベストウッドを採用し、許容応力度計算に基づいて、壁倍率4倍と2.5倍の壁や筋交いを併用してバランスよく配置しました。 このように壁の強度を調整することで、建物全体の耐震性能が高められています。 ハイベストウッドは、以下のような優れた特性を持っています。 透湿性能が非常に高い ハイベストウッドは湿気を通しやすく、壁内の結露を防ぐ効果があります。これにより、建物全体の耐久性が向上します。 壁倍率4倍の耐力壁が得られる 通常、木造軸組工法では2.5倍の耐力壁が一般的ですが、直張り(大壁)工法で釘の太さや間隔を調整することで、壁倍率4倍の耐力壁を実現しています。これにより、通常よりも少ない枚数で強度の高い耐力壁を設置でき、室内空間の有効活用が可能です。また、開口部(窓やドア)の設置自由度が高くなる点も大きなメリットです。 せん断強さが構造用合板の約2倍 建物にかかる横方向の力に対する強さが、構造用合板よりも大幅に優れています。地震や台風などの外力に対する強度が高いのが特徴です。 釘接合強度が高く、割れにくい 釘を打つ際の接合強度が高く、割れにくいため、施工時にも安心して使用できます。 防腐・防蟻性能が合板に比べて高い 湿気やシロアリによるダメージに対する耐性が高く、長期間にわたり建物を守る性能を発揮します。 軽量で施工がしやすい 軽さも魅力の一つで、施工時の取り扱いが容易であり、作業効率が向上します。 南側には大開口を設け、広々とした空間を作り出しました。
特に冬の季節には日差しがたっぷりと入り、暖かく居心地の良い住空間が期待できます。 この大開口は、壁のバランスを計算しながら、建物の強度を確保しつつ実現しています。 新川の家 昨日は上棟でした。 朝から蒸し暑いですが、天候に恵まれて工事スタート 梁が3方差しとなる長い柱は接合金物を用いたハイブリッド架構としました。 登り梁の連続した架構 力強いフレームが綺麗です。 貴重な抜けのある場所 うまく切り取とれるか楽しみです。 梁が組めたところで空撮 許容応力度計算で何度もホームズ君で確認した架構がそのまま形になり、一人で満足してます。 軸組みの垂直を確認 下げ振りの重さを倍にした事で作業効率が上がりました。 屋根垂木の設置 垂木高さ90㎜ 後に屋根の通気層となる空間です。 垂木の間から垣間見える青空がなんとも綺麗です。 垂木が取りつき軸組の完成 綺麗なフォルムです 14時頃の温度 温度36.2℃、相対湿度56%、絶対湿度21.35g/kgDA、比エンタルピーは91.41kJ/kgと蒸し暑い… 温度計は最高38℃を記録してました。 屋根合板張り 垂木間隔を303㎜として釘を細かく打ち込み水平剛性を高めます。 定規を用いての釘打ち間隔をしっかりと確認します。 屋根野地合板の完成 無事に上棟となりました。 おめでとうございます! 大工さんチームも暑い中ありがとうございました。 夕方に板金業者さんがルーフィング施工に来てくださいました。
ありがとうございました。 |
カテゴリー
すべて
アーカイブ
4月 2025
㈱POTOS DESIGN OFFICE
|